「梅原さんにかかってるんだからね」

9/29『新しい上司はど天然』第1話先行上映会&ミニトークショー@animate hall BLACK(アニメイト池袋本店 9F)

 

 

 

・登壇

1話上映終了後に上手からぬるっと登場。進行役の方も特におらず、ステージ上には2人だけ、小さい丸テーブルと椅子がひとりひとつずつ。下手に梅原さん、上手に西山さん。台本を見ながら進める感じ。

梅原さん:グレーの短めジャケット、柄シャツをパンツインしてその中に白T、ボルドーのパンツ(最初ツーピースを着てるのかと思ったら柄シャツだった 高度かよ)

西山さん:シャツ+ネクタイに白の大きめパーカー、ベージュのパンツ(一見カジュアル?と思いきや中に"桃瀬をイメージしたネクタイ"を仕込むのプロの所業)

西山「なんか…緊張感ありますね」梅原「なんで?(いつものやつ)パーカー着てるからじゃない?」西山「え、逆に?(笑)」

西山さんやっぱり顔かわいすぎるし忘れがちだけどなんていうか梅原さんってカッケ〜んだよな……

梅原さんが「完パケを見たのは初めてでしたね」と言ったら西山さんがすかさず「初めてですね〜」と言ったの、さすがはじめてを見逃さない男!って心の中で大きめの拍手をした。

 

 


・1話で印象に残った&見てほしいポイントの話

白崎

梅原さん:「画面?少し割れてる……」

白崎のことだから画面が割れるに至るまでのエピソードがあるんだろうなと感じられる(西山「奥行きがありますよね」)

西山さん:電話をしながら待ち合わせして今何が見えますか?と聞かれ「真っ赤な夕陽が見える……」

西山「言ってみた〜い!と思って」梅原「え?」西山「待ち合わせしてる時に言ってみたくない?」梅原「自分が言われたらどうします?急いでる、時間がない、今どこにいる?「夕陽が綺麗だよ」どう思う?」西山「はっ倒したいですね」梅原「(笑)」


桃瀬

梅原さん:胃痛で道にしゃがみ込んだ時の360°カメラ

絵が綺麗だし臨場感がすごい

西山さん:仕事で上手く行った時、桃瀬の気持ちになってよかったねと思った。

 

 


・例のランチ話

アフレコはずいぶん前に全て終わっていて、時期としては半年ほど前(4〜5月と言及)。ご飯に行ったのは一度きり。梅原さん「3〜4話くらい?」西山さん「中盤辺りでしたよね」(真偽不明)

ピザとパスタを食べた。いつもスタジオを出た後、同じ方向だとしても梅原さんに「じゃ✋🏻」とか「では✋🏻」と言われ撒かれる。しかし、とある日何も言われず「一緒に歩いてくれるんだ〜」と思い、スタジオ近くの開かずの踏切でも「無視しないんだ〜」と感じていた西山さん。梅原さん「その日ですよね?昼飯食いに行ったの」西山さん「そうでしたかね?」この記憶力の差である

梅原さん「あの財布の紐が固い西山さんがね、奢ってくださって」西山さん「奢らされたんですよ」梅原さん「そんな金盗まれたみたいな」西山「そうだよ!」梅原さん「いやいや、僕にとって西山さんは上司ですから。西山さんって呼んでるし、ずっと敬語ですし」西山「そうやって思ってたら蹴ってきたりしないのよ。おはようって言ったらおはようって返すのが普通ですよ」梅原「そういうギャップがいいってことですよね?」西山「思ってないし言おうともしてなかった!」

 

 


・ご飯には結局一度しか行かなかったふたり

アフレコは基本的に一緒に録れていた(1話は杉田さんと3人で録れたしよかったよね、とも話していた)のに一度きりしかご飯に行かなかったというふたり。梅原さん「せっかく 毎週昼飯代浮くと思ったのに西山さんが誘ってくれないから」西山さん「え?誘ってよかったの?誘ったらきてくれた?」梅原さん「そりゃあねえ」西山さん「え、じゃあ、この後ご飯行きません?」梅原さん「この後?終わってから?」西山さん「うん」梅原さん「無理!」西山さん「ツレない態度ですね〜」間の取り方が本当に神がかっていてだいすき

 

 


・突如始まるゲームコーナー

新しい上司はど天然を皆さんにおすすめしよう!というプレゼンゲーム。発表者ではない方がストップウォッチで時間を測り、より1分に近い方が勝ち。負けた方は白桃ちゃんのぬいと一緒に自撮りをして公式アカウントに載せなければならないという罰ゲームあり。梅原さん「この番組にとってはこれ(白桃ぬい)と写真を撮ることは罰ゲームということで…」西山さん「30代の男性がぬいぐるみと自撮りをするのが罰ゲームということです」

先攻は梅原さん。冷静に淡々と作品の魅力を語る様子はさながらマルチの勧誘のような胡散臭さがあってとてもよき。以上です!という言葉が終了の合図だったんだけど、時間調節で3秒くらい以上です待ちしてる梅原さん策士だった。結果は1分4秒!「よし!」ってガチ喜びしちゃうのゲームに本気で取り組んじゃういつもの梅原さん出てて歓喜した。西山さんがしきりに「すごいよ!」「すごくない?」って言ってたのもよき〜〜〜!

西山「プレゼン経験あるんですか?」梅原「ねえよ」西山「上手すぎてさあ!」梅原「今から会社員になろうかな」西山「起きられないでしょ」

梅原さんが話してる間、西山さんはちらちらストップウォッチを見ていた印象

後攻西山さん。とにかくパッションで攻める感じ(笑)溜めて溜めて何を言うのかと思ったら「新しい上司はど天然はスーツフェチにはたまらないでしょう!」とかいうわりと浅〜い感じで、とにかく身振り手振りも声も大きくして乗り切ろうとしててかわいかった(笑)それを見ている梅原さんの表情が……もう……🤦🏻‍♀️🤦🏻‍♀️最初の方はマイクを口元に当ててリアクション取ってたのにだんだん笑いを堪えられなくなって正面から顔を逸らしてマイクも口元から外して超笑ってて本当にたまらなかったですありがとうございました。結果は西山さん1分19分でオーバー!梅原さんの勝ち!強すぎた〜〜ただ「西山さんの方がパッションは伝わってきたよね、俺は胡散臭かった」って梅原さんが自己分析していたこともご報告いたします。そうして公式に上がったのがこちらの自撮り写メということでした梅原さんの自撮りも見せろ🤳🏻(梅原さんって自撮りしないよね〜しませんね〜の会話もかわいかった)

 

 


・プレゼント抽選

キービジュポスターを4名様にプレゼント。座席番号の紙が入ってるシルバーのボックスからまずは梅原さんが引く。読み上げて手を挙げてもらっておめでとうございまーすの流れ。次に西山さんが引く時に多分梅原さんは自分がボックスを持ったままで西山さんは抽選だけ出来るようにしてあげてたんだけど、西山さんはボックスごともらおうとしてて認識違いで一瞬あわあわっとなって、西山さんがペコリしてた。かわいい。2巡目、梅原さんが引いて「ん?これは…?」って上下がわからず紙を上下逆さまにしたりしていた時、梅原さんの左肩の辺りからから西山さんがひょこっと覗き込んで「こっちじゃない?反対?」ってやり取りしてて血湧き肉躍るとはこのことか❗️❗️❗️❗️と爆裂もえたぎってしまった。その上それが自分の座席番号だったので心臓バクバクの中奇声を発さないようにするのに必死だったヮヶ……。「●●番の方〜」「いらっしゃいますか〜?」と問われ吐き気を催しながらそっと挙手したら「あ、いらっしゃいましたね」「おめでとうございます〜」っておふたりがわたしのことを見ていてもう本当に消えてなくなりたかった。耐えられない。

 

 


・お知らせ&最後の挨拶

抽選でもう意識を手放してたみたいなところあるんだけど、ここで初出しですねとか言ってラジオが始まることを告げられて喉がヒュッッッッて鳴ったのはさすがに覚えてる。会場もざわついてた。こんなことってあるんだな……。本当にありがとうという気持ちしかないです、ありがとう。ラジオが作品に沿ったほんわかしたものになるかどうかは「梅原さんにかかってるんだからね」と西山さんが言っていてとてもよかったです。かわいい。かわいいかわいい。「梅原さんにかかってるんだからね」か……。「梅原さんにかかってるんだからね」…………………………。

「今日、これの前に2人で猫カフェ行ってきたんですよね〜」「いろいろ展開していきますのでよろしくお願いします」とか衝撃の事実を知らされて震えるしかなかった。いろいろ展開していくんですって。この後もいろいろあるんですって。やばい。こわい。幸せ。ありがとう。楽しみにしていますありがとう。

お仕事アニメだからこれを見て明日からも頑張って〜的なことを多分言いたかったのだろうけどこの日は金曜日でアニメの放送は土曜日で……といろいろ混ざっちゃったのか「みなさんにも、明日は来ます!」と唐突に言ってしまって梅原さんにも会場も??????になった時間があったの、どう考えても本日のヵヮィィ大賞を西山さんが受賞した瞬間だった。ほんとかわいい。ありがとう生きててくれて。

 

ありがとうございました〜のあと、お辞儀を終えたふたりが捌けようとした際にお互いに様子を窺ってて梅原さんがさっと手を出して先に行けの素振り見せて西山さんがぺこっとしてたのがかわいくてたまらなかった。そりゃあ上手から出入りするんだから西山さんが先に決まってるだろうに……ヘェン……。ありがとうございました〜!と手を振って去る西山さんと、何も言わずに一礼して去る梅原さんの対比。これですよ、これ。

 

 

 

おもろいから終了後の誤字りまくり脳死ツイートも載せておこう

 

すごいなあ、きもいなあ

 

 

 

 

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取り急ぎ備忘で記録!映像撮ります、お客様が映る可能性もございますなどなどアナウンスされていたから特典になったりとか〜?と妄想を膨らませています。なにかの形になったときに映像と併せて読み返してみて全然言ってること違ったらこれは夢ですべてわたしの妄想ということになります。その可能性全然ある!夢や妄想と言われた方が信憑性高いまである!

てことで会話もなにもかもすべてニュアンスなので悪しからず〜

西山宏太朗写真展N ZINE全10冊について

西山宏太朗写真展 Nが、10月30日~11月7日までの9日間、渋谷マルイ特設会場にて開催されました。

 

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東京会場の入場特典3種!ひとつだけなんて選べなかった🥺

 

作品ありきというわけではなく、カメラマンさんの作品を展示するというわけでもなく、あくまで西山宏太朗が主体となりディレクションや撮影コンセプトにまでかかわっているということがいかに異例なことなのか、どういう経緯で写真展開催に至ったか。推しの口から語られるそれらにときめきを掻き立てられ、この人は本当に自分の好きを表現し常に自分がときめいていられる環境を作るのがお上手だなあと感心しました。作っている意識があるのかどうかすらわからないし、何が本当であるか、どこからがプロデュースなのか、どこまでが彼の手のひらの上なのかまるでわからない。そのすべてが宏太朗くんの魅力なのだと深く感じ入っておりますが。

 

戯言はこのくらいにして、写真展および作品が収められたZINEについて書き残しておこうと思います。

 

 

 


1.NOISE

光の使い方やぼかし方が印象的。ちょうど真ん中に当たるページの見開き5枚が写真展会場に入場して一番最初に好きだと思ったものでした。両手をふらりと漂わせてリラックスした表情でおどけているに見せかけてこちらを見つめる瞳は心を射抜くかのように鋭い。柄シャツにゆるいシルエットのパンツ、いつものマーチンのサンダルで着飾っている感は全くないのに様になってしまうのがこわい。この撮影のために染めたのだというグリーンがかった髪色、とってもお似合いです。個人的にこのヘアセット大好き。しゃがんで左右に視線を外している見開きのページも涼やかな目元が堪能出来てとてもよき。終始クールに見せているのに両手ピースでにっこにこな一枚が組み込まれているの、計算高くて好きですね。


ちなみにZINEコンプリートBOXについてくる音声コメンタリーにて極上の匂わせ発言が聞けるので、気になる方はぜひそちらをチェックしてみてください。わたしは心臓ぶち抜かれました。そういうところが好きなんよ!

 

 

 


2.near miss

表紙をめくると渋谷のスクランブル交差点を歩く姿が白黒で。モノクロの写真が多く、現実であり現実でないような感覚にさせられる。確かにそこにいるのもまるですべてがゆめみたい、そんなの、宏太朗くんそのままだなあと。ちょうど真ん中にあたる右手で顔を隠してるページ、わたしも好きです。贅沢に見開きで見せてくれるのありがたい。ざらついた質感と渋谷の街、相性がとても良いように感じます。お店の電飾だけがフィーチャーされた一枚もとてもいいですね。そこには風景しか写っていないのに彼の姿を探したくなる。顔周りに手を纏わせてこちらを見つめてくるの控えめに言ってしんどい。素爪、いいね。今となってはそこにも興奮不可避。夜の渋谷に繰り出したら彼に会えるのかな?なんてゆめを見せてくれてありがとう、一生出会えないことがむしろご褒美です。モノクロと淡いブルーの対比が好き。自前のシャツ、とてもよくお似合いです。

 

 

 


3.nowadays

金メッシュチャラセットは貴重。このチームならではの方法で撮影に繰り出したことがわかり、納得と興奮です。ハーフパンツから覗く筋肉の薄いふくらばぎと細くしっかりとした腱にうっとりとしてしまう傘をさした後ろ姿。こう見るとビニ傘もエモさ際立っていいなあ、普段はそんなこと思わないのにね。どうやらスタッフさんの中に手フェチがいるらしい、とZINE3冊目にして気が付きました。ありがとうございます。レンガ造りの壁をバックにピンクのお花で顔が隠されている見開きの写真好き。画になる人です、ほんと。雨が上がって木漏れ日さえ差し込む公園でアートな遊具にしがみついてアンニュイな表情を浮かべているのもいい。チャラさとアンニュイさとのコントラストが最高にエモいです、好き。からのディスコね?笑っちゃう、なんてお茶目なのでしょう。いろんな表情で魅了してくれて飽きない。ページを捲るたび新しい表情を見せてくれるの、被写体力が高すぎることありません?17時15分にしてこの明るさ、夏。湿度を感じない爽やかさ。清潔感を隠し切れないチャラさ。最高だ!

 

 

 


4.November Cherry

表紙・裏表紙で見開きみたいな形にして桜を見せる作り、大天才。表紙めくって一番最初の見開きの風の吹き方まで天才すぎませんか?森羅万象までもを司ってしまうのですか?わかる~!司ってしまうのだとしてもわかる~!!歩道橋っていいよね。なんかエモいよね。ポケットに両手突っ込んで歩いてさ、比較的ラフな格好してて、風上を見上げてて。その視線も髪の毛の舞い上がり具合さえも図ったかのような。宏太朗くんの姿だけじゃなく風景もしっかりZINEの中に取り込んでくれてるの、本当に好きなんだよね。ひとつの作品として成り立っているのを感じる。と思いながらの次のページ、レイアウトがいいんだよなあ。満開の桜、きっとその日にしか味わうことの出来ない桜の表情とまっすぐに静かにこちらを見つめる瞳、瞳以上になにかを物語る唇。口角がきゅいっと持ち上がっているのに微笑んでいるわけではなくて、どこかさみしさを感じさせる。でね、またページをめくると見開きで縦に2枚連なる写真。このたった2枚でいくらでもストーリーが思い浮かんでくるくらい想像を掻き立てられて胸が詰まる思い。表情のすべてが見えるわけではないのに、前髪と両手で顔は隠れているのに、どうしてこんなに切ない感情が伝わってくるのでしょう。

この日風が強かったと語っていたけれど、宏太朗くんのうしろで舞い散る桜吹雪を見るときっとそれも必然だね。と思ってしまいますね。なにを思っているのだろう……と思考を巡らせながらまたページをめくると今度は見開きを丸々使ってドアップでこちらを見透かす瞳を向けられていて思わず息を呑み、視線を逸らしてしまいます。なにを思っていると思う?って聞かれているみたい。答えはわからない、でしかないんだよね。……どうしようこのZINEには想像を掻き立てられて全ページにコメントしたくなってしまう。だってさだって、その次のページの笑顔見ました?上唇にくっついた桜の花びら、そのひとつの要素だけでこんなにもいろんな顔見せてくれるの?いいの?大丈夫なの?かわいい……あまりにもかわいい……さっきまでの何を思っているのかわからなくてやきもきしてしまう感情はその笑顔を見ただけでゼロになったまである……大天才です……好き……。なのに次のページではまた前髪で目元を隠して表情のすべてを見せてはくれないんだよ、ずるいよ。欄干に両腕を掛けて凭れ掛かって、だらりと腕を下ろして。桜のトンネルの中になにも考えてないみたいにぼーっと佇んで、その表情が見られないのがこわい。こわくて、きれい。黒い川の水面に無数の花びらが落ちて流れていく中でひとりだけ時間が止まっているみたい。どうして時間が止まっているみたいにそこにいるんだろう……ってまた想像を巡らせてしまうやつ。からの、Wピース、ハートマーク。なんなんだこの生き物は……。ぜんぜんわからない……。読めないのですまったく。そこも好きなのです。もう止まらないからだめだ。こんなの本当にすべての写真について語ってしまう。

桜の命って短くて儚くて、散りゆくからきれいだって誰かも歌っていたけれど本当にその通りで。一瞬で過ぎ去ってしまう見頃の季節を、こんなに妄想を巡らせてしまうほどの素晴らしい作品として残してもらえたことが嬉しい。朝早くから動いてくださったチームの皆さまにも感謝が止まらない。夢が叶ってよかったね。素敵でした。桜と推しとの親和性、ラブ。

 

 

 


5.夏の小袖と夕立

出ました。きました。宏太朗くん曰く「言ってしまったら梅ちゃんが言っていたVanityですね、完全に」です。この一言に尽きます。以上です、ありがとうございました。

 

 

 

……って終われるわけはないのですけれど。物議を醸しましたよね、知りませんが。わたしの中では物議を醸してました(?)湿度を感じさせるざらついた質感と匂い立つ色気、ただならぬヒモ感、秘められたテーマを聞いた時の納得してしまう仕上がり……。完全にオタクが好きなやつ。夏の小袖と夕立のポストカードが一番最初に品切れになったのも、アンケートでキャンバスアートの絵柄に選出されたのも、当たり前と言っても過言ではない。このコンセプトだと目に光は入れない方が自然なのかなと思うのに、このZINEにおける表情が見える写真の多くで目にちらりと光が入っていて、その歪さに感嘆の声が漏れた。前髪と影とで隠された左目、髪の束から覗くくっきりとした二重まぶた、小さな光が宿る右目。手の模型と交わすきっと叶うことのない指切り、その奥で静かな部屋でひとり取り残されている自分を嘲笑うように軽やかに踊る人型の模型。玄関には靴が一足揃っているだけだったり手の模型に縋りつくみたいに指を絡めたりして侘しさを漂わせているくせ、そんな自分を自嘲するみたいに笑っていたり。芸の細かい対比が散りばめられているのはおそらく音声コメンタリーで語られた裏設定が生きているんだろうな、と勝手ながら考察しております。流し台の前に呆然と座り込む写真な~~~!良!!!そして雨が上がり、彼はなにを思うのか。小さな光が灯るふたつの眼はなにを捕らえているのでしょうね。

表紙にタイトルと名前が直筆で添えられているの、とても好きです。

 

 

 

 

 

6.new born

これまでの作品とは大幅に趣向のちがう1冊。種田先生とのコラボならではの独特の世界観。とにかくポップでかわいい!いろんなお衣裳着せてもらったりいろんな職業を体験していたり、想像の範疇を超えたシチュエーションが次々と現れるのが楽しい。しかしこんなに色彩豊かでいろんな宏太朗くんを見れるZINEがその実白のエアリズムに黒の短パンを身に纏い白ホリで撮影されたものだと思うと味わい深いものがあるというか、撮られる側の宏太朗くんも撮影する側のカメラマンさんもメイクさんも、もちろん種田先生もすごいなあ、みんなプロだなあと尊敬を禁じ得ないです、すごい。

付き合いの長い種田先生だからこそ考えつくのだろう背景の装飾や散りばめられた小ネタが楽しい。突然リーゼント姿の写真がツイッターに載せられたの懐かしいなあ!まさか写真展の作品撮りでこんな撮影をしていたなんて誰も思わないわよね……。これに関してもご本人からの匂わせ確定発言が聞けますので、気になる方はぜひコンプリートBOXをお買い求めくださいませ。後悔はさせません。この1冊を通して伝えたかったというメッセージが個人的にぶっ刺さりまくるもので、そういうマインドを持っている方だからこそ好きになったんだよなって自分の好きの答え合わせを出来るようでした。幸せです。ちなみにわたしはコウ美推しです。しかしコウ子と西乃の頬のツヤに見惚れてしまう。これ天然モノでしょ?大好きなんだが???

 

 

 

 

7.Neo 12 Sign

もう。もう。なんていうか。わたしが思う「これぞ西山宏太朗のつくる世界」の具現化です。全然上手く言えないんだけど。わたしの好きな宏太朗くん全部盛りと言っても過言ではない世界観。N山展の存在が一番最初に世に放たれた時のときめきを今でも覚えてる。印象深いホワイトラインと唇のツヤ、ウェッティなヘアセットがツボすぎる上、見覚えのある衣装、見覚えのあるネイルですよ。なぜかって宏太朗くんがディスコで教えてチラ見せしてくれたから。黄色×青のお衣装のものとともにピンクのジャケットにカフスのデザインがかわいい、大ぶりの指輪が際立ってポイントとなっている手元も公開済みだったね。
表紙は例のピンクのお衣装のもの。濡れ感あるボリューミーなヘアセットがよくお似合い。鮮やかなピンクのセットアップに負けないくらいふんだんにフリルがあしらわれ存在感のあるシャツの相性が抜群。パールのネックレスも胸元のブローチも天才の采配。イラストレーターさんによる手描きロゴも最高にマッチしていて雰囲気が大好き。表紙をめくり。現れるは黄色のバラを持った両手。Tシャツデザインにも採用されているそれは色のコントラストが素敵です。大ぶりのビジューがあしらわれた指輪も、衣装に合わせたのだろうビビットなピンクのネイルもかわいい。とっても似合ってる。目元を手で隠すポージングのレパートリーそんなにある?!と感心してしまうよねえ。重ためにセットされた前髪が憎らしいほどお似合いで最高。タイ部分をストレートピンで留めるのいいよね、好き。
金貨と太陽とが天秤にかけられて、太陽の方に傾いてるのよきです。うさ耳を生やされバラの背景を背負った表情はなにか言いたげで、目は口ほどにものを言うを体現するかのような意味ありげな視線を向けられるのが気持ちいい。次のページは写真展でフォトスポットとして大きなパネルにされていた猫ちゃんたちとのお写真。しゃがみ方、100点。思わず手を伸ばしたくなるこのパネル、写真展に足を運んだらぜひ一緒に写真を撮りたいところ。

f:id:mrnita:20211201230915j:imageわたしは本当にこのお衣装を愛しているので、絶対気合い入れて写真撮る!と息巻いてカフスをおそろっぽくしてお写真パシャしてもらいました。ぼっちだったわたしの写真を撮ってくださったおふたりのお嬢さん、ありがとうございました……。お袖の感じかわいくない?どない???

次の小物のショットは写真展の公式SNSに載せられていたもの。こんな素敵な小物を用いてどんな素敵な世界を見せてもらえるんだろう。と抱いていた計り知れない期待を軽々と超えてくるお隣の写真。脱帽です本当に。まあ宏太朗くんはハットをかぶっているのですけど!(別に上手いこと言えてない)前髪で目元のすべてを隠しスカーフを身に纏った一枚、その次に見開きで壁に凭れる二枚が続いたところでガッツポーズキメるしかなかった。この2枚の連なりは会場でもお見掛けしたもの。脱力した様子なのにそれでいてこんなにキマってしまうのずるすぎる。しゃがんでいるショットでも思ったけど足元がベージュのスニーカーなのがすごいんよなあ。バランスが最高に素敵。その抜け感は反則。

そして次、目線外し、正面、閉眼。からの振り返っての全身ショット。どれもすべて大好きですごい。なんでなの、すごい。次のページドアップなんて聞いてない。左目だけ細められて頬杖ついてるの無理すぎる好きに決まってますなに?ほんと。おかしいよ。このお衣装が似合う宏太朗くんも似合うのをわかって用意しているスタイリストさんもこの瞬間を切り取ったカメラマンさんも天才!天才の共演!すごい!このZINEが1500円で買えるなんておかしい!タダすぎる!お金を払わせてください!!!(?)

からの神秘の光と淡いブルー……。雰囲気がガラリと変わるのを肌で感じる。このZINEのすごいところは温度感がより一層伝わってくるところ。意を決してページをめくるとピンクのお衣装のときとはちがうヘアメイクを施されたお顔のドアップ……美しさに圧倒されてしまいます。目元や唇に上品なラメとツヤを纏った推しのなんたるきれいなことか。普段の雑誌では修正されてしまう肌の質感がしっかり残されているの、たまらなく興奮してしまう。イラストと実写の融合、独特の色彩、宏太朗くんのチャームポイント(であるとわたしが勝手に位置付けている)目、唇にフォーカスをあてているの、大天才ですね。ウインクしてるショットで思わず胸をおさえた。しんどすぎません?美しすぎる!顔が好き!しかし宏太朗くんは本当にツヤが似合うよね。そもそも普段のさまざまな媒体での露出で常々感じる目の下、頬上のツヤ(勝手に三日月ハイライトと呼んでいる)は天然モノなのでしょうか?まあどちらでもいいのですが。加えてこんなにきれいなツヤを見せてもらえたら昇天するしかない。
小さいショットではあるけれど真っ赤でポップなネイルモチーフでカニさんのおててしてるやつ、写真展でも特に好きな一枚でした。なんか目がいってしまうやつね。そして最後のページ、からの裏表紙。大好きが止まらない。改めて表紙と見比べるとまったく異なるスタイリングと作風なのに統一感があるのがすごい。Neo 12 Sign、すごい作品です。西山宏太朗のポテンシャルをすべて発揮している上、真骨頂です。百聞は一見に如かず、ぜひこれを読んでくださっている方にも体験してほしい。個人的にはご本人がコメンタリーで仰っていたことと自分が感じたことが一致していたの、とっても嬉しかったです。

 

これだけ語ればわかるでしょう。全10冊のZINEの中でNeo 12 Signが一番好きです。

 

 

 

 

8.Newsletter

グッズのTシャツの着こなし方、コーディネート提案をしてくれる一冊。表紙見て~!かなりボリューミーなルーズソックスに厚底靴よ~!ギャルみ~~!!!Tシャツは黒の方はたろりにすとの配信の頃からお見掛けしていたものなので嬉しくて購入し、ピンクはNeo 12 Signの天才的なショットが使用されていたので脳死で購入しました。チョロ。

ルックブック的なこのZINEを出していただける以上、シミラールックみのあるリンクコーデを組みたいなと思ってしまうのはオタクの性であります。「夢を叶えてもらいましたぁ!」なんて聞いたら真似したくなるに決まってるじゃんね。写真展の撮影OKゾーンでルーズソックスを穿こうとしていたり伸ばしていたり足だけにフィーチャーした写真だったりを何枚も何枚もしつこいくらいに撮影してしまうくらいには性癖にダイレクトアタックでございました。ZINEにもいくつか収められていますので靴下フェチ、ルーズソックスフェチ、推しのギャルマインドフェチな方には自信を持っておすすめします(?)ルーズソックスを穿き終わり細い腰にブルーのシャツを巻き付けてこちらにドヤ顔かましてくるショットが好きすぎて苦しい。
オセロTシャツの方はがらりと雰囲気が変わってチルっぽくて好き。ストリートっぽい感じもキレイめお兄系もよくお似合いで。背景が暗くなるとお顔のツヤやお肌のきれいさが一層際立っていてなおよき。シルバーアクセじゃら付けのお兄たまらんのう。
本当に雑誌の1コーナーのように全身を見せてくれる上、細かなポイントまで記載されていてルックブックとしての役割をしっかり果たしていて普通に参考になる。この通りに着たくもあるし、少し崩してみたくもなるし。推しのグッズを用いてこんな風に楽しい気持ちになれること、ファッションを楽しめること、嬉しくてしかたない!

 

 

 

 

9.Necessary

写真展のキービジュアルにも使用されている真っ白で無垢な、穢れを知らないこどものようなイメージの1冊。長いまつげに乗せられたきらめきに見惚れてしまう。1ページ目、始まりであり終着地、しっかりと伝わってくるし、宏太朗くんもスタッフさんもひとつになって作品作りをしていることを実感して何度目かわからない感動をしてしまう。裸足で身体を丸めてねむる姿はさながら胎児のよう、と思っていたら真相をコメンタリーで述べてくださっており、納得。
何度も言うけれどお顔だけを写すのではなく手元だけ、足元だけ、衣装だけ、のような撮り方をいてくださり、それをZINEに収めてくださっているこというのが本当に本当に嬉しくて、宏太朗くんがしたオーダーに全力で応えてくれるスタッフさんがいること、描いた夢を実現出来る素敵な環境に身を置いているのだろうことがあんまりにも嬉しいです。

交差した脚、無防備な足の裏、繭を破りたいと訴えるかのように伸ばされる両手。この3枚が見開きで連なっているの、明確な物語性を感じて興奮します。自らを抱き締める姿にもシャツから覗くうなじにもすべすべした膝小僧にもフェティシズムを擽られまくるし、新たな扉開いちゃうまである。このページにいけない感情揺さぶられないひといる??!この感じが嫌いな人いるんですか?!?!ものすごい作品だと思う。作られていなそうなヘアセット、でも明確な物語性を醸すために絶対ミリの計算がされているの、それがすごいの。
シンプルな服装から翼を得て屋外を走り無垢な笑顔を見せてくれるのも、はりぼてみたいな椅子に腰掛けてさっきとは全然違う無の表情を見せてくれるのも、もっと重たく質量を増した布を纏って目線を落としているのも、全部ちゃんと生きているからで。ミルクシロップで作られた白い爪にちらちらうつるピンクのラメにすら生を感じてしまう。
白のきらめきの中、自分が身に纏う繭で出来た影が落ちた目元で小さなパールだけが光を集めているのが幻想的で見惚れてしまうよ。かと思えば瞳の中にも小さな光が宿り、ベールが小さく光を反射してきらめく、ピントの合わなさがいやにきれい。上下のまぶたに乗せられた白みピンクのシャドウ、その細かなラメを思わずなぞる。最後のページにはもう何も言えない。言葉が出ないです。どうしてそんなかおが出来るの?なにをおもっているの。始まりにも終わりにも見える表情で締めくくる構成が天才的でございました。

 

 

 

 

10.ナチュラ

表紙からして大天才やっちゃってますねえ。かわいいかよ。これさえ押さえればすべてのZINEの雰囲気はかじれるのでそういった意味でもおすすめです。雰囲気が同じものというかひとつのテーマにつき見開き1ページで未公開ショットがまとまられているので、もちろん全巻ゲットしたひとも楽しめるお得な1冊となっております。髪染めてるところをこんなに見せてくれるの嬉しィ~~!!!!!丁寧です。福利厚生がすごい。だって、カラー剤だけのショットとか流し台でシャンプー揉み込まれてるショットとかあるのよ?スタッフさんの中に特別な癖をお持ちの方がいらっしゃるの確定でしょうありがとうございます!!!
まあね~どれもについて語っていたら終わるわけがないので特に好きなものに少しだけ触れていくと、やっぱりNeo 12 Signはすごい。ピンクのセットアップの衣装でのジャケットを脱いでフリルブラウス一枚、ピンクバックに暗めの照明で紫っぽい色に仕上がっているこの写真のスタイリング超~~~好きだけどカットになっちゃってんだもんなあ!すごいよなあ!これだけがまとめられたZINEあったら買うのになあ!!三日月ハイライトの位置に大粒ラメが散らされてるの大好きだ。ここに収録してくれてありがたい……こんな素敵なショットが世に出ないなんてもったいないことこの上ないから……たすかりました……。
ピンクTシャツを着てこちらを足蹴にしてくれている西山宏太朗さん~~~!ありがとう~~~!!!これを収録しようと画策してくれた(?)スタッフさんありがとう~~~!!!!!


最後のページで「写真展の一色になれたことが~」なんて言ってくれていたけれど、宏太朗くんがいてこその写真展だし、宏太朗くんがいたから生まれた世界観だったし、おおもとを辿ればあなたがいてくれなければ出会うことも見ることも叶わなかった作品に、自分の感情に出会うことが出来たから、わたしはまず一番に宏太朗くんにありがとうを伝えたいよ。わたしに言わせればこの作品たちに出会えたことが、心から光栄です。本当に本当にありがとう。
ギャルみ溢れる裏ピースに流し目、最高だよ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

というわけで。全10冊のZINEについて思うさま言葉を並べてまいりました。
東京会場での展示はひと月前に終わってしまっているのだけど、12月4日(土)より札幌、仙台、心斎橋、博多にて約1か月間地方巡回展が開催されます。グッズもあるし、入場特典もあります。声優・西山宏太朗の表現力にどうぞ魅了されてくださいませ。

 

 

 

わたしは西山宏太朗さんのオタクで本当に幸せです。

 

"目障りだけど気になるアイツ"

 

去る2020年8月、その日は突然訪れました。

 

 

壮馬くんと宏太朗くんが大王グループ生特番に浴衣姿で出演することを知り、コロナ渦で浴衣を着ることも夏祭りに行くことも出来ない鬱憤を晴らすがごとく(とはいえそもそも夏が苦手なのでコロナ云々関係なくお祭りなんてそんなに行くものでもないのですが、それはまた別の話)配信チケットの購入に至った時のわたしは、こんなことになるなんて微塵も思っていませんでした。

 

お昼と夕方に見ていたあはれ名作くん!の配信イベントの視聴を終えるや自分も浴衣を着付け、せっかくなら二人と一緒に浴衣姿で配信観ちゃお~!なんてしっかり楽しみつつ万全の状態で待機。

どちらかと言えばというか、どちらかと言えばとか失礼なんですけど当時のわたしは壮馬くんの浴衣姿を見ることを楽しみにしていました。配信内で具体的に何をするかはわからないながら江口さんがいない壮馬くんと宏太朗くんふたりの空気感、たいへんにまったりしてるんだろうな~などと気楽に考える余裕も持ち合わせていました。

 

 

まさか、ブルべ解釈一致浴衣を身に纏ったきゅるきゅるなおもちではなく、その隣の、はじめて芸ぶちかましイエベバチボコ大優勝ルックの色気振り撒きお兄さんに落ちるだなんて、そんなこと、ほんとうに、まったく。

 

 

 

 

 


ものすごい速度で坂を転がり落ち沼にドボンするオタクの様子を観察してみましょう。

 

配信開始直後


10分後


一時間後



 

あれよあれよという間に、とはこのことです。

 

 

さらに一時間後

 

顔が大好きな推しの女性アイドルちゃんのツイートをRTした上でこのようにのたまい、もう完全に脱出出来ないところまでいってしまっていました。おそろしいです。浴衣マジックと言われればそれまでなのかもしれません。ただ、初動がそうだったとはいえ"顔が好き"の状態があの日から一年経った今でも続いているので、マジックなんかではなくマジでただの恋だなと思うほかありません。マジの恋なんて言いつつわたしは宏太朗くんのことを女子ドルを見るのとおなじ目で見ている節があるので、いや、それでもそっか。マジの恋か。マジの恋だわ。女子ドルにときめくそれだわ。恋だわ。

改めて見ても美人すぎる……人生狂わされてもおかしくないょ……

 

 

 


ゲーム実況から唐突に花江さんに落ちて声優界隈に頭から足のつま先までどっぷり漬かるようになって以降、特に熱心に追っているコンテンツのふたつとも(ツキプロSolidS)(B-PROJECT:THRIVE)に宏太朗くんも出演しているので(QUELL/KiLLER KiNG)、ライブ映像を見ようと思ったらすぐ見られるという甘い罠。注目していなかった部分に目を向けるとそれまで知らなかった魅力を新たに発見することとなり、どう考えても沼落ち不可避。西山宏太朗という沼を覗き込んだ瞬間から落ちる未来しか約束されていないというかなんというか。

その日のうちに気付いちゃってんのよネ

 

 

 


そもそも話にはなるけれど、もちろん西山宏太朗という存在は存じ上げていたのですよ。花江夏樹チャンネルにゲストで来てくれたこともあったし、禁尻は有料会員になってひさしく毎月楽しく聴いていたし。ひょろっと男子も忘れないときは聞いていました。大王グループ作品に触れたこともありました。

ただ、まさか自分が宏太朗くんに落ちるとは。そんな未来考えたこともなかった。なにがそんなにぶっ刺さってしまったのかって、大王グループ生特番に関しては気になった発端、顔。顔です。顔が好きになりました。唐突になにって話ですよね、わかる。先に挙げたふたつのコンテンツのリアルライブだって円盤で何度となく見てきて、それでも特別なにか感じたことはなかったのに。

顔が好きなんて、もう逃れようがないじゃないですか。


時期も時期だったと思います。宏太朗くんのこと好きかも……となってからよりしっかり聴くようになったひょろっと男子(忘れないよう毎週日曜20時25分に『ひょろっと男子』とLINEが届くようリマインドした)(涙ぐましい努力)、2020年9月放送回は特にやばかったのですから。

  • 「拳がいちにぃさんよっつ!おかしくない?」
  • 梅原さんが宏太朗くんを「とんでもない観察対象」と言い始める
  • 宏太朗くんがおへそにギャルを飼い始める
  • 精子TシャツイジりOPトーク
  • 宏太朗くんの思うCITY感を誰より理解しているのが梅原さんという事実が発露したシンクロニシティ
  • CITYお渡し2ショ(のちに自撮り2ショは2年半ぶりの出来事ということを知り死んでしまう)

 

9月だけでこんなに思い出せるものがある。すごい。すごいです。おかしい。こんなの宏太朗くんに付随して(?)梅原さんのことも好きになってしまうに決まっています。

 

周囲に有識者が多数いたというのもひょろ沼落ちを手伝う要因でした。ひょろがやばいと呟くや「防衛部観た?ライブとかもやってたよ!」「学ベビ観た?ED二人で歌ってるよ!」「フブラジのイベント知ってる?」怒涛の供給の嵐……。ほどなくして防衛部をキメ、学ベビを視聴し、フブラジDVDも購入しました。一瞬で戻れないところまで行ってしまう節があるので、やめてもらっていいですか?ありがとう有識者。あなた方のおかげで無事に救われないオタクが爆誕しました。

ひょはね〜〜〜梅原さんが毒舌と飾り気のなさでメールも西山さんもぶった斬り主導権を握っていると見せかけてその実先導を切り手綱を握っているのは西山さん、というところが本当に"良い"んですよねェ〜〜〜ヘヘッ…………

 

 

 

 


宏太朗くんがどうぶつの森をやり込んでいるのは花江夏樹チャンネルで履修済みだった上、たろ森なる配信をしていることも知ってはいましたが、有料会員になることには少なからず抵抗がありました。わたし自身ゲームをプレイしているわけではないし、お金を払ってどうぶつの森をやっているところを観るの、ちょっとわたしは出来ないかな……?となかなか一歩を踏み出せずにいたのです。とはいえ踏みとどまっていたのも数ヶ月の話でした。

入会を慎重に検討していた過去のわたしへ。今すぐお金を払いただちにディスコードを見なさい。他では話していない話をしてくれたり、その場にいる人だけが教えてもらえるお仕事の裏話を知れたり、ネイルの情報を事細かに教えてくれたりしていますよ。その上自撮りもたくさん載せてくれますよ。


そう、宏太朗くんって、有料コンテンツの使い方を熟知しているのです。彼自身もアイドルが好きであることに起因するのかファン心理をしっかりとわかってくれていて、「好きでいてくれる人にはここまで見せちゃう!」「ここまでチェックしてくれている人はあっちも見てくれているはずだからこの場所では違うものを見せるね!」のようにオタクの心をくすぐるやり方でファンを喜ばせてくれるところがあります。これって誰にでも出来ることじゃなくて、ご自身に推しがいるからこそ、オタクであるからこそオタクの気持ちがわかるのだとわたしは思っています。

有料コンテンツのふたつ(ブログ/たろ森ディスコード)で同じ写真を載せることはなく、語られるエピソードや裏話も異なります。最近で言えばネイルに使用したポリッシュ、塗り方を詳らかに教えてくれることもあり、どちらともで楽しませてくださいます。ツイッターではネイルの写真、時に一言テーマだけが載せられ詳細は語られず、ブログやディスコでは使用ネイルの写真を上げるほか、ひとつひとつ手順を教えてくれます。それはまるで推しと我々オタクだけの秘密の交流。推しと秘密を共有出来る有料コンテンツなんて実質タダじゃんね。

 

彼の手のひらの上で転がされているだけなのかもしれません。それはそれで楽しいので毎日くるくると楽しく踊っています。ここは心地良い沼!

 

 

 

 

 


声優さん相手に「顔が好き」なる感情を抱くのは失礼なことなのかもしれません。でもわたしが宏太朗くんに抱く好きの初期微動が顔だったことは事実であり、今も変わることのない好きポイントです。恋に落ちて一年、顔以外にも好きだと思うところがたくさん増えました。声はもちろん、彼がプロデュースしてこちら側に見せてくれる「西山宏太朗」の内面だったり、考え方だったり、お仕事へのスタンスだったり、話し言葉と書き言葉のギャップだったり、さまざまです。それはただ顔に見とれていたのみでは知ることの出来なかった魅力ばかりで、この一年、自分の出来得る限り掻き集めた好きなひとの要素だと思うとそのどれもをたまらなく愛おしく思います。

ŹOOĻとして舞台に立ったナナライ2ndでのパフォーマンスをきっかけに扉を開くこととなったアーティスト活動の道にも、発売おめでとうの瞬間から立ち会うことが出来ました。嬉しい気持ちでいっぱいです。新たな推しに出会うと必ず「もっと早く出会いたかった」「昔から応援していたかった」と思うものですが、やはり人生にはタイミングというものがあり、出会ったことにも出会ったタイミングにも意味があるはずなので、あの日宏太朗くんを見つけられてよかったなと心の底から思っています。知らぬ間にレモンモチーフのものに手を伸ばしてしまう自分のこともなんだかんだ言って嫌いじゃありません。へんな癖がひとつ増えただけ!

 


2ndミニアルバム『Laundry』は、じめっとした切ないラブソングというコンセプトと宏太朗くんの声質があまりにも上手く融合していて筆舌に尽くしがたい良さがあります。おはようからおやすみまで、1日をコンセプトに作ったという1stミニアルバム『CITY』でシティポップを歌っていくという方向性の明示をしっかりと出来たからこその派生であるのが目に見える完璧な戦法には完敗、脱帽です。

宏太朗くんの声って不思議なんですよね。中低音なのに実際より高く聞こえるんです。これには以前梅原さんもひょろっと男子で触れていましたね。Laundryのプロモーションで出演されていたラジオでパーソナリティーの方にも「倍音が響いてる」と言われていて、そうなんだ!すごい!と音楽知識ゼロのオタクはただただ感心するのみでした。穏やかでやわらかくどこか中性的な雰囲気がそうさせるのもあるのかなと素人は思うわけで、そこもわたしが思う彼の大きな魅力のひとつです。『CITY』のラストトラック「タイムマシン」のLyric Videoをぜひ観て、聴いていただきたいです。この曲は聴いているとつい口ずさみたくなるのだけど、歌ってみるとわかるのが思っているより何段階もキーが低く、歌えない箇所があるほどです。でも聴いている分には高く聴こえるんですよ。不思議。「タイムマシン」は作詞も宏太朗くんが担当していて、曲調に合ったどこか不思議なエモさが漂う言葉選びは必聴、且つ、手書きの歌詞は宏太朗くんの直筆ということなのでこちらも必見です。字がきれいできれいで見惚れてしまいます。

https://youtu.be/ixXSiYgtKYs:西山宏太朗『タイムマシン』~Lyric Video~

やりたいことが出来ていること、宏太朗くんご自身が一緒に作品作りをしたい方、協力してもらいたい方にお声掛け出来ていること、アーティスト・西山宏太朗の運営に携わるスタッフさんたちが宏太朗くんの良さをしっかりと理解した上でさらにさらにと引き出してくれて、ビジョンをしっかり描きプロモーションしてくれているのだろうこと。どれも当たり前のことではないので、推しがありがたい環境に身を置いていることが嬉しくてたまりません。宏太朗くんがそうさせているのだから、そこは彼自身にも大いに感謝したいところです。宏太朗くんがいちばん西山宏太朗を生きるのが上手!天才!

 

 

 

 

さて、関ジャニ∞のダンスナンバーに『ブリュレ』という楽曲があります。(唐突)ダンスナンバーを突然バンドで演奏し始める激アツなオープニングアクトに生唾を飲み込んだのも早8年前……。

『ブリュレ』は好きな人とのなかなか縮まらない距離感にやきもきしている男の子目線のラブソングで、近付きたいけど近付けないもどかしさを甘くほろ苦いブリュレに見立てて描いている楽曲です。2番サビに「"目障りだけど気になるアイツ"になりたい」という歌詞があります。

この"目障りだけど気になるアイツ"というワードだけにフィーチャーした時、わたしはいつも宏太朗くんのことを想ってしまいます。誤解が生じそうですが決して宏太朗くんを目障りに感じていた/いるとかいうことではなく、喩えみたいなものなのですが。推し🌼が出ている番組、気付いたら宏太朗くんがいる。この番組も、この番組も……このライブにも、このイベントにも?!!ワードセンスもおもしろエピソードも爆弾発言も、宏太朗くんという人間を深く知りたい!と思うより前に知識として持っていました。知らず知らずのうちに掴まされていたのです。深くは知らないのに、なぜか名前も存在も身近に感じられる……わたし、彼のこと知ってる……と思ってしまう言いようのない原体験じみたこの感覚……。

「知ろうとする前になぜだか予備知識的に知ってしまっている……わたし、宏太朗くんのこと好きなの……?」こういった現象に陥る人、他にもいらっしゃいませんか?いるよね??

 

この歌詞の一件から、関ジャニ∞を通った末にともに声優沼に浸かっている友人と「西山宏太朗はブリュレ声優」と唱えてきたのですが、歌詞に限らずともそう呼べる要素があるのではないかと思ってきました。柔和でやさしい印象を持たせる笑顔の奥に潜む闇だとか、清潔感漂うファッションを身に纏う反面ギャル雑誌eggを読みギャルが好きでギャル精神を持ち合わせているだとか……。甘さだけじゃなくしっかりと苦味も味わわせてくれる声優、西山宏太朗。その魅力はとどまることを知りません。ブリュレ声優、恐るべし。

 

 

 

 

 

10月で30歳を迎える宏太朗くん、お誕生日前日にバースデーイベントを開催してくださる予定なのですが、見てくださいこのロゴ。見てくださいよこのタイトル。

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天才じゃないですか?どう見ても天才じゃない?ねえ?天才ですよね???(圧)

タイトルを目で追っただけで宏太朗くんの声が聞こえてくるようです。まさに西山宏太朗さんを言語化したタイトル、具現化したロゴ。20代最後の日にイベントを開催してくれる上、掛けてくれるのか見せてくれるのかわからないけれど「最後の魔法を。」と言い切ってくれているの、控えめに言って最高です。推し、天才です。ありがとう。

 

わたしは元来自己プロデュース力に長けた人、自分の魅せ方をわかっている人にめっぽう弱く、一度惹きつけられてしまうと簡単には逃れられないほどのめり込んでしまうところがあります。宏太朗くんを好きになって以降目にしてきたアイドルコンテンツのリアルライブで遺憾無く発揮される、彼の底知れぬアイドル力に何度も魅了されてきました。キャラクターとして舞台に立つ際はご本人のポテンシャルが活きてくると言っても過言ではなく、宏太朗くんはその辺りのバランスも魅せ方も頭ひとつ飛び抜けているのでしょう。一番驚かされたのはやはりナナライの棗巳波。不敵に微笑み、細められる瞳。ゆるりと持ち上げられる口角。長い手足を持て余すごとく大きな動きで踊るさまに何度も見惚れてしまいました。アーカイブも含め数回しか見られていない今年1月のŹOOĻのパフォーマンスでの挙動をいまでも思い出すことが出来ること、彼の巳波ちゃんとしてのステージングがどれほどの衝撃だったかを思い知らされるようです。今後もあの日を思ったり円盤を見たりするたび、何度でも恋をしてしまうことでしょう。

 

 

 

 

先に記した通りセルフネイルにどっぷりとハマっている推し、いろいろ試して教えてくれるので、そのさまを見届けて幸せを分けてもらう日々。あまりに充足感があります。

かく言うわたしも現在の職に就いてから欠かさずセルフネイルをするようにしていて、自分なりに趣向を凝らし指先に推しモチーフを忍ばせたりして楽しみながら過ごしていました。昨年5月頃突然ジェルネイルアレルギーを発症しジェルネイルをすることが出来なくなって以降「ジェルが出来ないならネイルする意味ない……ポリッシュじゃすぐ禿げちゃうもん……」と肩を落とし、それでもやっぱりネイルはやめたくなくて爪の先が削れても禿げても目立たないような色を選び、どうにか出会ったお気に入りのポリッシュを塗って過ごしていました。もうずっと同じネイルでいいや、と思っていたところで宏太朗くんがネイルの写真を載せてくれる日常が始まり、わたしの考えは一変したのです。

数あるネイルツイートの中で特に好きな宏太朗くんのネイル4選です。コンセプトを決めたりモチーフを意識したりして爪を塗ること、自分なりのオシャレをすることの楽しさを宏太朗くんが思い出させてくれました。お気に入りのポリッシュでのネイルをずっと続けるのもいいけれど、季節を意識したり推しを爪に宿したりして自分なりに日常を彩ることはこんなに楽しかったのだという幸福感を大好きな人に呼び起こしてもらえて本当に幸せです。ありがとう、宏太朗くん。

 

 

 

 

 

自分の機嫌を自分で取るということがなかなか出来なくて苦しんできた過去もあるけれど、今はこんなにもたやすくご機嫌を手に入れられるようになりました。生きやすくなったわたしだからこそ宏太朗くんを好きになったんだと思います。まあ、発端顔なんですけど!(笑)

 

お顔を好きになって、きっかけは本当にそれだけで。顔好きー!浴衣姿たまらんー!から始まった恋から一年、今日も変わらずお顔が好きで、お顔以外も好きで、生活の中に覚える「楽しい」や「幸せ」の多くを推しに提供していただいて生きる人生、最高です。宏太朗くんのことは「知りたくなかった」と思ったことないなあ!(笑)https://mrnita.hatenablog.jp/entry/2020/09/09/001443:斉藤壮馬を知りたくなかった

この文章に意味なんてない、ただ推しのことが大好きでたまらないだけ。わたしの原動力は"好き"なのです。本当にただそれだけなのです。

好きになったきっかけやこの一年をどう過ごしたかを記しておきたかったので、あの日からちょうど一年経った今日、この記事を投稿出来たことを嬉しく思います。めざましい活躍を続ける推しのお仕事全てを追えているわけではもちろんないのだけれど、今後もわたしはわたしのペースで1に楽しく2に楽しく、3も4も5もぜーんぶ楽しく!オタク活動に勤しみたい所存です😚✌🏻💗

 

 

大好きな推しとともに生きられる世界バンザイ!こんなご時世でも楽しませてくれてありがとう!いっぱい食べてよく眠り、なるべくあなたの思う幸せに包まれて、こころもからだも健康に過ごしていてください。

今日も大好きです!

 

真昼どきのステラ

真昼どきのステラ



Sweet Lemonade

Sweet Lemonade



 

斉藤壮馬を知りたくなかった

 

アセンションしたから大丈夫とか言ってこわがらせちゃうね (斉藤壮馬3rdシングル『デート』より)

 

ポップでキャッチーないわゆる「売れる曲」を意識して作ったという曲にこんな歌詞を書こうと思う人が斉藤壮馬以外にいるだろうか。少なくとも彼以外にこんな人をわたしは知らない。仮にいるとしても知りたくない。というか頼むからいないでほしい。こんな感性を持った人、彼ひとりで充分である。

 

わたしは、斉藤壮馬を知りたくなかった。

 

 


彼のことを知るきっかけになったのは、一年前に旧知の友人と久しぶりに話した際、「ひょんなことから声優さんに落ちた」という旨の話をしたところ、「絶対に壮馬のこと好きだと思う」と言われたことである。声優さんにハマって数ヶ月のまだまだ知識の乏しいわたしですら、バレーやラップなどの有名な作品に出演しているということで彼の名前は存じ上げていたし、ちょうどその頃推しのYouTubeチャンネルにゲストとして登場していたので、その声は大いに耳馴染みがあった。ただ、友人が彼を勧めてくれた理由は「声が好きそう」だからではなく、曰く「世界観が好きそう」だから、だった。


これは余談だが、声優さんに落ちたと言えば第一に「斉藤壮馬?!」と名を挙げられるのは彼で、推しの名前を口にすると「なんであの完全光属性の花江くんを……?なんで斉藤壮馬じゃないの……?」と言われたことが少なくとも三度はある。

世界観推しでわたしに彼を勧めてくれた友人へ。あなたの見立ては何ひとつ間違っていませんでしたね。わたしより。

 

 


彼の作品に初めてお金を払ったときのことを、一年経った今でも鮮明に覚えている。

CDでもアニメ作品でも出演作関連グッズでもなく、『健康で文化的な最低限度の生活』を池袋のアニメイトで購入した。先の友人に勧められるまま、買った。声優さんのエッセイを買うことになるなんて思わなかったけれど「きっと世界観が好きだから読んだ方がいい」ととにかく激推しされたので、そこまで言うなら、というかむしろ読みたいと二つ返事でレジに向かったものだ。

 

読んでみた結果。いいなんてもんじゃなかった。

 

好きだなとももちろん思ったが、それより何より一番大きな感情は「わかる」だった。この人が言ってること、すごくわかる。読了ツイートにもあるように、初見時から「ヒラエス、ヒラエス」「in the meantime」に書いてあることがとにかくわたしで、絶句するほかなかった。また、ひらがなを用いるバランスが憎い。好きで、好きすぎて、憎らしい。この感覚をどう言語化したらいいものかわからない。わからないけど「わかる」から困っている。

 


考え方や思考の点と点の結び方は似せようと思って似せられるものじゃない。その人が生きて、紡いできた時間の積み重ねが思考となって現れるし性格たりえるのだと思う。だから驚いたしおもしろかった。ふーん、おもしれー女。みたいなのを他人に対して地で思う経験ってなかなかないから、おもしろくもこわくもあった。

 

このおもしろこわい経験をもっと積み重ねたい、彼のことをもっと知りたいと思ったわたしが次にしたことは、ブログを読み漁ることだった。わたしはまれに文章に惚れ込んで人を好きになることがある。10年単位で追いかけていたアイドルの、生きる指針にしていたアーティストの、らしさあふれる言葉で埋め尽くされたブログという海を泳いでいるうちにさらに虜になり、骨抜きにされたあの生々しい感触をまた味わいたくて、「斉藤壮馬 ブログ」と検索しネットの海をさまよった。そうして深く潜った末に、考え方以外にも「わかる」ことがあまりにも多く(一人称をひらがなで記すだとか、三点リーダーはふたつ続けるのが流儀(わたしはiPhoneのユーザー辞書に「てん」と打つと「……」と変換されるように登録している)だとかはとるに足らない、でもすべての人が「わかる」わけじゃない、ほんの些細なことである)、わたしはとんでもないところに足を踏み入れたな、と悟った。

 

 


「わかる」が許容範囲を超えたのが「TVガイド VOICE stars vol.6『斉藤壮馬に触れてみたい 1万字超えインタビュー』(以下1万字インタビュー)」だ。『デート』のリリースに合わせて特集されていたようで、楽曲制作の話や学生時代のエピソード、声優を目指すに至るまでの経緯など、彼の人間性に迫る興味深い話が掲載されていた。もちろんわからないことだってある。むしろわからないことの方が多い。当然だ。会ったことも話したこともない、全く別の世界線で生きてきた他人なのだから。わたしは高校時代に引きこもったこともなければ一生懸命勉強してもいない、大学時代に友人と"歩くやつ"をした経験もない。

 

ただ、「怒りという感情に突き動かされていた」一辺の話はわたしが辿ってきた道と一歩違わず同じだった。その上、いつ頃までそれを抱いていたのかとか、解き放たれた瞬間から楽になったとか、ほかのだれにも話したことはなかったのに、わたしが感じてきたことが彼の口から語られていて、ああ、これはなんなんだろう?わかるひとってこの世にいるんだ。こわ。と思った。わたしはここへきて初めて、斉藤壮馬という人間を知ってしまったことを後悔した。

わたしが言語化出来ないこと・しようとも思わなかったことをいとも容易く(わたしにはそう見える、それがまたすごいところ)言葉にし世に放ち多くの人の共感を得たり得なかったり、芯の強さは窺えるのに柔和でやわらかな雰囲気を感じさせたり出来る彼の存在は、わたしがいかに無力な人間なのかを思い知らされるようでひどく悔しく、つよく憧れた。

 

 

人間は好きな人ないし推しとの共通点を見つけて喜びたい生き物だ。積極的に探すのは共通点や類似点、理解出来る点で、相違点を数えるのは二の次三の次だと思う。わたしも例に違わない。ただ、彼と共通点を見つけたときはそういった喜びとは一線を画した感情を抱く。「壮馬くんが言ってることわかる~」と悦に浸りたいわけでも「マジ彼の言ってることわかりみ卍おれが一番の理解者卍」と粋がりたいわけでもない。でもごめん、本当にこの「わかる」をどう言語化したらいいのか、どうしたら伝わるのかわからない。これがただの自分語りであるということだけは確かなのだけど。

 

 

 


読んできた本の総数や有する知識の豊富さは比べるまでもなく、競うものではないながら敵うはずがないことを痛いほどに知っている。対抗する気など端からない。インタビューの端々に滲む博学多才な一面や引用される文学作品の多さに膝を打つこと山の如し。


確かに本は好きだけど色々な世界へと手を伸ばすことはせず、いや、出来ず、ただ好きな作家さんの本を何度も何度も繰り返し読むことに美学を感じていただけのわたしは、いつしか読書を好きだと言えなくなっていた。自分の引き出しの少なさがそうさせた。高校生の頃は嶽本野ばら一筋、大学に進学すると真梨幸子をはじめとしたいわゆるイヤミスにのめり込み、読後感の悪さを味わうことに愉しさを感じるようになった。あ、読書はするけど有名な作家さんとかはよくわからないです〜。村上春樹伊坂幸太郎も読んだことないですね、食指が動かなくて〜。とかなんとかのたまっていたと思う。嫌味なおんなである。


だからほんと、わかるわたしがすごいとかじゃない。わからないことが多いけれど「わかる」のターンがくると「わかる」こと以外わからなくなるということなのだ。わかんないよね。わたしもわかんないや。

 


幼い頃から自分のことを俯瞰で見ることが出来ていたと思う。人からどう思われているか、どう見られているかを一番に意識していた。「これを言うわたしはわたしじゃない」「A案よりB案を提案する方が"わたしっぽい"」という、ともすればそれは本当の自分の意思じゃないのではと我ながらに思ってしまうほどの徹底した自己誘導人生だった。楽しかったかどうかはわからない。幼少期を振り返ると「どういうことをすれば大人が満足するのか、ということを考えている、あまり子どもらしくない子どもだったと思います(1万字インタビューより)」に帰結する。ここでも引用したくなるほどには「わかる」し、だよね。と思う。

 

 

彼のことを知りたいという欲求と知りたくないかもという恐れはおもしろさとこわさの共存ゆえ。この両極端に伸びるベクトルが破綻したら、と考えるとやっぱりこわくて、どちらともを大切にしながらバランスを保つにはどうしたらよいのだろう?と拙い思考で策を練るけれど、彼の前ではその必要ももはやない。わたしの中のおもしろこわい絶妙な位置を、彼はゆらゆらと歩き続けている。

 

 

 

 

また別の話を挙げると「そうはなれなかったな」の先に彼がいる気がしている。


例えば中学生の頃に好きなアイドルに憧れて始めたアコースティックギターを数年で辞めてしまったわたし。例えば高校時代、当時好きだった人に一緒にバンドやろうと誘ってもらったのに断ってしまったわたし。子どものわたしがなぜ辞めてしまったの?諦めてしまったの?と責めてくるけれど、答えはわからない。バンドに関して言えばやりたかったはずなのに頷くことが出来なくて、卒業した後もしばらく引きずったりしていた。わたしは彼と違ってギターもバンドもちゃんと出来なかったな。音楽について楽しそうに話している彼を見ると、いいな、やりたかったな、と思う子どものわたしが今でもひょっこり顔を出す。そんなことすっかり忘れていたのに、忘れていた記憶まで簡単に引っ張り出されてしまったのが不思議でしかたないけれど、子どものわたしは思い出してくれてありがとうって思ってるよね、なんて、いいように考えてしまうからおそろしい。そんなファンタジーみたいな話、昔のわたしはきっと嫌いだったのに。

 

 


そうだ。昔のわたしはというと、ずっと、ずっと希死念慮とともに生きていた。生きていたくないというより、はやく死にたかった。なにかとてつもなくしんどい出来事があったとかトラウマ的な生い立ちがあるとかそんなことは一切なく、ただただはやく命を終えたい。そう思って生きていたわたしが惹かれる人は、影によって光が際立つような人が多かったように思う。弱いから強くて、消えそうに儚いのに確かに生きていて、寄り添うと確かな鼓動を感じるような。わたしもそういう人間になりたかった。生きていることを確かめるために死にたかったのかな。今はもう知るすべもない。

 

みんな、少なからず希死念慮を抱いて生きていると漠然と且つ当たり前のように思っていたから、大人になって出会った友人に「生きたいよ!死ぬの怖いよ!」と言われた時はひどく驚いたものだ。みんな死にたいわけじゃないの?なんで?どうして生きたいの?と質問責めにして、年下を本気で困惑させてしまったことをいまはひどく後悔している。あのときはこわい思いをさせて申し訳なかったな。


二十歳になった夜、悲しくて泣いたことを覚えている。漠然と二十歳になる前に交通事故とかで死にてえなーとか思っていたから、交通事故に遭わない不運な自分がかわいそうで泣いていた。なにが私をそうさせるのかは全くわからないのに、ただただ単純にはやく死にたくて焦っていたあの気持ちはなんだったのだろう。

 


年末には遺書を書いた。いつ死んでもいいように、大好きな家族や友人に感謝の気持ちをしたためた。「特別いやなことやつらいことがあったから死んだわけじゃありません。楽しい人生でした。ありがとう」のようなことを毎年変わらず書いていた。ツイッターSNSのログインパスワードを記し、わたしが死んだらこの送付先へ出してくださいと、すべてを託す思いで先のこわがらせてしまった年下の友人の住所を記し、ドレッサーの引き出しにしまっていた。ただ、それも一昨年までの話である。

 

 

 

Mr.ECHO

Mr.ECHO

  • NICO Touches the Walls
  • ロック
  • ¥255

流星ヘブン

流星ヘブン


この2曲は、かつてのわたしのうただった。わたしの人生を歌ってくれているうただと信じて止まなかった。今でも大好きだけど、もうそんな風には思わない。

 

 

2019年夏、唐突にマインドが変わり年末には遺書を書く気は失せていた。去年の夏以降、昔からの知り合いに会うと驚かれることが本当に多い。雰囲気がやわらかくなった、性格が変わった、憑き物が落ちた、ていうか一回死んだ?みりんちゃんネオなの?なんて言われることもあった。何度も言うがきっかけや理由は自分でも全くわからないのだ。死にたがりのわたしはいつのまにかきえていた。

アセンションしたから大丈夫とか言ってこわがらせちゃうね。って普通に声に出して、本当にひとをこわがらせたことある?わたしはある。こわい。

 

 

 

ひとは何がきっかけでどう変わるかわからない。

推しの力だったり、こんなわたしのそばにいてくれる家族や友人や恋人のおかげだったり、無敵になれるかわいいの源のお洋服やアクセサリーのパワーだったり、そういうもので如何様にも強くなれることを、死にたかったわたしの存在と引き換えに証明出来たことが誇らしい。まさかわたしが「毎日楽しい!生きるのって幸せ!ありがとう推し!ハッピー!!!」みたいなことを言うようになるだなんて誰よりわたしが一番思ってなかった。ありえないと思ってたよ。生きるのって楽しいね。アセンションしてよかったなーーーー(大声)

 

 

 


わたしはそれが何かを知っている。
尊敬とか、憧憬とか、それだけじゃないことを。
嫉妬とか、畏怖とか、そういう類の感情を孕んだものということを。

 

ああ、斉藤壮馬を知りたくなかったな。
好きになってしまうのは目に見えていた。というより、好きにならない理由がなかったから。こんなにもこわくておもしろいひとに惹かれない理由を見つけられない。


でもそれよりも、斉藤壮馬に出会えてよかったな。自分の人生を改めて振り返ることが出来たし、胸のつっかえが取れたような気さえする。ありがとう壮馬くん。感謝しています。

 

これからもひっそりと応援させていただきたい所存。in bloomシリーズの3作目『パレット』はまだ聴いてないくせに3作品の中でも一番好きな予感がしていてわくわくが止まらない。斉藤壮馬のエモを浴びられる日を楽しみにしております。

 

おわり

デート

デート



 

 

 

推しではないということを差し引いても声優・斉藤壮馬さんのお仕事を追いきれておらず、語れることもないので文章・世界観に重きを置いて綴らせていただきました。もちろん彼の本業・アーティスト活動に精を込めていること、理解しています。知識足らずの一介のオタクがわかったように「わかる」を連呼してすみません。ここまで読んでくださった方がいたなら、一介のオタクのアセンションエピソード(?)にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

斉藤壮馬を知りたくなかった!(まんじゅうこわい構文)

推しに言ってもらった「かわいい」で人生がきらきらして仕方がない話

みなさんの座右の銘はなんですか?(唐突)


わたしはいつからか定かじゃないけど座右の銘を聞かれる度「なるべくかわいくきもちよく」と答えています。これを座右の銘と言っていいのかわからないけど!四字熟語とかことわざとかを座右の銘と呼ぶなら違いますねすみません!!でもわたしにとっての座右の銘は「なるべくかわいくきもちよく」なんですよろしくお願いします!!!


それをふまえ、推しのおかげでこの先もかわいくきもちよく生きていける!と思えるようになったというブログを書きたいと思います。

 

 


2019年7月。 47都道府県ツアーを回っていた超歌手の大森靖子さんがわたしの地元に来てくれました。生きていく希望も誰にも分かってもらえない絶望も全部孕んだわたしのうたを歌ってくれる靖子ちゃんは、推しというか女神様のようなひと。

f:id:mrnita:20200213225932j:image

https://twitter.com/oomoriseiko/status/1227391531214000130

キャリア初のベストアルバムが昨日発売に❣️聴こ〜❣️❣️

 

 

個対個の見せ合いを経てガン泣きしたライブの終演後、FC会員対象の2ショットチェキで文字通り1対1で靖子ちゃんと対峙する瞬間。ドキドキしながら自分の番を迎えて、靖子ちゃんと目が合ったと思った瞬間にぶわあって体温が上がったのを覚えてる。


ライブ後の興奮をそのままに「靖子ちゃんの歌を聴いて、明日からもかわいく生きていこうと思いました」と伝えると

「完全にかわいいよ!素晴らしい完成度だ……!」

って靖子ちゃんが言ってくれたの。大好きな人がわたしを見て、全身ちゃんと見て「かわいい」って言ってくれたんですよ。その上「かわいいよね!?」ってチェキのカメラマンの二宮さん(スタッフさん)に振ってくれて二宮さんも「うんかわいい」って言ってくれてよお……こんなに褒めてもらえるなんて思わなかったから本当に嬉しくて……撮ってもらったチェキでは靖子ちゃんの腕をぎゅっと掴んでいたよ……ごめんなさいね……。

 

靖子ちゃんはいつもかわいいをくれる。 数年前に参加したアルバムのリリイベで「「君もかわいく生きててね(『絶対彼女』より)」って言ってもらえますか?」ってお願いした時も

「うん?充分かわいいよ?」

って当たり前のように一言優しく声を掛けてからお願いを聞いてくれた。そりゃあおたくがする要求には応えないとならないんだろうけど、そういうの差し引いてもまずちゃんと顔を見て目を見て「かわいい」をくれるの本当にすごいと思う。


この日は、高円寺の古着屋さんで見つけた瞬間に「この服を着て靖子ちゃんに会いに行きたい!!」と思って買った縷縷夢兎っぽい(なんて言ったら怒られちゃうかもしれないけど)ピンクのトップス、切りっぱなしのショートデニム、ラインハイソックスに厚底スニーカーを合わせた。お気に入りのピアスをつけてその他にもアクセサリー爆盛りしてかわいいものをいっぱい身に纏った。かわいい自分になりたくてかわいいの武装で気合い入れまくってたから、靖子ちゃんから「かわいい」をもらえて本当に嬉しかったんだよねえ。 しかもそれを否定したり謙遜でいやいやいやわたしなんて……とか1ミリも思わずに受け取れた自分が誇らしかったの!完成度まで褒めてもらえるほどのトータルコーディネイトを出来ていた自分が嬉しくて仕方なかった。


大好きな人からの「かわいい」ってこんな風に素直に受け入れていいんだ!って思えるようになったのもこの日がこの出来事がきっかけだったように思う。ありがとう靖子ちゃん!!

 

 

 


2020年1月。 大阪にて行われた王様ジャングル通称王ジャン、花江夏樹さんゲスト回へ。朗読劇含むトークショー後にサイン会があるという神イベントに震える。おたく歴十余年にして初めての異性の推しとの接触、めちゃくちゃに緊張した……。でもせっかくお話しさせていただけるチャンスなのに言いたいことひとつも言えずに後悔して終わるのは嫌だったから、過去の王ジャンのレポや流れなどを検索して予習して、本気で傾向と対策を練ったし頭の中で言いたいことを唱えることでリアルに2万回は練習した(笑)

 

 

まずトークイベントが本当に最高だった!最下手の4列目というありがたい座席だったので白ニットを常に萌え袖にして話す花江さんを穴が開くんじゃないかってくらい見つめてた(こわいよ)
この日の衣装めちゃくちゃに好きだったなあ~!!モックネックの白いケーブルニットに濃色スキニーをロールアップで、足元はぱきっとした赤が効いてるサイドゴアブーツ。超~~~似合ってためちゃくちゃ愛おしかった!!!話してくれるその声はどこを切り取っても大好きでしかなくて鼓膜が喜んでるのを感じました(?)

わたしは黒のタートルに概念が里津花ママっぽくて気に入ってる深いピンク?紫?の花柄のシースルーのロンスカを合わせてたヨ〜かわいくてお気に入り!

 

 

事前にツイッターで募集した質問に答えながらトークが進んでいく流れだったんだけど、一番印象に残ってるのは「どうしたら花江さんのように交友関係を広げることが出来ますか?」って質問への返答。ポチ王(一緒にイベントを進めてくれる概念カエルの王様)に友達って例えば?って聞かれて賢章さん、江口さん、八代くん、界人くん……と名前を挙げていった結果「頭おかしい人が好きなんですよ」ってニコニコしてたのがあまりにかわいかったです。頭おかしい人好きなのわかる~!「声優はどこかおかしくないと出来ない」「何か突出したものがある人ってそう(おかしい)なんだと思います」って言ってたの超グッときました大好き……。


他にも
・一番かっこいいと思うポーズは斬鉄の構え
・イメージカラーは人に言われる&自分が好きなのはオレンジ、ピンク髪のキャラを演じることが多いのでピンク
・サウナと水風呂を繰り返し“ととのう”と「脳みそが溶けて何も考えられなくなり、やがて宇宙と一つになる」快感がすごすぎて絶頂を迎えるらしい
・昔ユフィのフィギュアを10個集めて所有欲を満たしてたことはあったけど、女の子が同じグッズを集めたがる気持ちはよくわからない 曰く「色んな種類集める方がよくない?」
セーラームーンの知識どこまであるか話「うさぎちゃん」「ハイヒール履いてる子。レイちゃん!」「賢い子……水野さん」「ジュピター」「……猫飼ってる」
・変身バンクの格好は危ういけどあれは「レオタードだから大丈夫(?)」という謎の主張
・「パンツは見えない方がいい」
・戦う時の服は「おへそのところがなんかすごい」

などが記憶に残っています。セラムンネタは滾ったぞお!チーズケーキとオレンジティーをもぐもぐしてたのも大変に眼福でございました好きです。

 


朗読劇、1部では初詣をテーマにしたお話。ひとりでマイクの前に立ち、体の向きを変えながら二役を演じ分けるのさすがだったなあ。画も人物像も見てないはずなのに浮かんできて、声優さんってすごい!っていうのを改めて感じさせられた。あと声がいい(あたりまえ体操

会場中が花江さんの一挙手一投足一音すべてを取りこぼすまいと集中して視線を注ぎ耳を傾ける感覚をびしばしと感じて大変微笑ましかったです。この場に居られて本当によかった!!!

 

トークパート終わりに出口間違えちゃうお茶目な部分を見せつつ、花江さんは一度捌けて舞台上ではサイン会の準備が粛々と勧められる。そんな中、パーテーションが運ばれてきて、「???」と思っているとスタッフさん「花江さんからのご提案でついたてを設置することになりました」

………エッッッッ好き!!!!!!!!!!(フォント626)

 

トークパート終わり捌ける前に「この後は秘密の特典会ですね」って言ってくれてたのってこういうこと?!!大好きなんですけど~~~~~~????!?!!!!!?!!!!!
推し、あまりに最高じゃないですか……?接触の模様はついたての内側にいるふたりだけの秘密なのかよ……いややばすぎん……やばいよね………?ウンやばい…………(自問自答)

 


予習に余念がないのでサイン会開始後一人目の方の姿が見えなくなって出てくるまでに大体何秒か数え、言いたいことを頭の中で練習して時間内にちゃんと終われるかを考えていました(ガチ)
接触を終えた方々、頬が綻ぶのを止められなかったり涙を流していたりして、ファンをこんっっなに喜ばせてくれる推しやばすぎる幸せ大好き……の気持ち。接触する前から幸せ500% すごい。

 

 


自分の番が来るまであと二人になったとき、急になんだっけなんだっけ?なんて言うんだっけ?!!って頭真っ白になった時は若干パニクったけど、女性スタッフさんにチケットの半券を手渡し前の人がついたての中へと消えた瞬間、練習の成果かスッと冷静になって自我を取り戻せたのでギリギリセーフでした危ない危ない。2万回練習しててよかった。


そしてついにやってくる自分の番。意を決して秘密の特典会会場へ足を踏み入れる。会話は画像参照。

f:id:mrnita:20200213224557j:image

ヒーーーーーってなったから両手で顔面を覆いながらヒーーーーーって言ったら笑われた……笑い声までも大好きだった……(頭を抱え心臓を押さえ救急車に運ばれる絵文字)
いや〜〜〜もう絶対気持ち悪いの分かってるんだけど!!分かってはいるんだけど!!!ありがとうございます花江さん……。名前書くために俯いてたのにわざわざ視線を上げてしっかり目を見てくれて、アッやばい視認されてる……と放心しそうなところに大好きな人の大好きな声で名前を呼んでいただけて、トドメの

「かわいいね」

…………もうむり。キャパオーバー。ヒーーーーーって言いながらよく会話が続いたよ。えらいよわたし。えらい……。


秘密の特典会だからモザイクのところは秘密なんだけど、信じられないくらいに嬉しいことを言ってくれて、応援までしてくださって、もう、あの、心から幸せでした。本当に本当にありがとうございました。

 

 

顔は火照ってしかたないのに手がばかみたいに冷たくて、座席に戻ってから震えが止まらなくなっちゃって、荷物を上手く膝の上に乗せられずガタガタやってたら隣の方も帰ってきていて、むりすぎて話しかけちゃった。お互い震える手を見せ合いながら「やばかったですね……」「やばかったです……」「居ましたね……」「居ました……」「「やばい………」」しか言えなくなったのも、少し時間を空けてから「今ならパンフレット見られる気がします」「……アッむりかわいいむりむり!」「むりだった!!」「むりですね!!」ってなったのも今思い返すと大変微笑ましい……(笑)お隣だった方のおかげで楽しかったです、ありがとうございました!

 


想定より時間が押してしまうくらい、一人一人としっかり言葉を交わしてくださったんだろう花江さんに感謝しかない。両部合わせて500人あまりとお話しするの絶対に大変なのに、終わった後マイクトラブルに見舞われつつもニコニコとお話ししてくださったのが嬉しかった。


「新年一発目にみなさんと一対一でお話出来て元気をもらったのでこの調子で一年駆け抜けます!」のようなことを言ってくれてていやそれこちらのセリフ〜(泣)(泣)ってなった。花江さんは沼。間違いなく沼。大好きだよ〜〜〜え〜〜〜ん😭😭😭

 

 

 

かわいくなりたいっていうのはなんかこう生きていく上でわたしにとってはすごく大切な感情なんですよ。

「かわいいね」って言ってもらえると飛び跳ねるほどに嬉しいし友達にも好きな人にも家族にもかわいいって思ってもらえる自分でいたいなって常々思ってて、自分に似合うものはなんだろう?かわいくなるためにはどうしたらいいんだろう?は永遠のテーマみたいに思ってるところもある。

 

顔の造形が特別恵まれてるわけじゃないし、世間一般でかわいいとされているものを有してるわけじゃない。お人形フェイスに欠かせないぱっちり二重も持っていなければ体格だって華奢なわけでもぼんきゅっぼんでもない。

一重で顔にはそばかすとほくろがたくさんあって中肉中背の体躯ですよ!え!全然かわいくねーじゃん!!! でもわたしはそんな自分を別に不細工とかは思わないし、嫌いじゃないし、むしろ好き!

「雰囲気がかわいいだけじゃん」とか言われたこともあるけど、雰囲気がかわいいってめっちゃよくない?努力の賜物だ!ありがとう!!!って思う。

 


わたしはわたしが思うかわいいに近付きたくて、出来る限りのかわいいを手に入れたくて生きているので、推しに言ってもらえた「かわいい」はこの先一生擦り続けるし味がなくなっても噛み締め続けるよ。しかも、それに縋って生きていけるってだけじゃない。「かわいい」って言ってもらえたことを無駄にしちゃいけない!かわいいわたしでいなきゃ!ってめちゃくちゃモチベーションが上がる。ただの日常もきらきらして見える、本当に!

 


マインドがすごい(笑)世界にマウント取るな(笑)と思うけど今もずっとこの気持ちだな〜思い返すだけでほくほくと心があったまるし胸がギュンってなる。2020年の初現場で花江さんに会えてよかったよ幸せーーーーーーー!!!!!

 

 

 

生きていれば歳を重ねるし今日より若い自分は未来にはいないわけだし、いい大人なんだからいつまでもかわいいにしがみついてないで綺麗を目指しなよって冷たい目を向けられたり後ろ指さされたりするのももうなんとなくわかってる。

でもこうやって生きていきたいんだからしかたないじゃんね???

 

 

好きなものを身に纏って好きなものに囲まれて明るく楽しく健やかに生きていたいから、明日も推しからの言葉に恥じない「かわいい」わたしでいられるように、そんな日々を続けられるように自分の人生を頑張るのみ。

そしてまた現場があったら推しにはいつもありがとうと大好きを存分に伝えるんだ〜!!!

 

推しのおかげできらきらしている人生、大好きで大切でしかたない!おたくって最高に楽しい!!!おわり!!!!