西山宏太朗写真展N ZINE全10冊について

西山宏太朗写真展 Nが、10月30日~11月7日までの9日間、渋谷マルイ特設会場にて開催されました。

 

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東京会場の入場特典3種!ひとつだけなんて選べなかった🥺

 

作品ありきというわけではなく、カメラマンさんの作品を展示するというわけでもなく、あくまで西山宏太朗が主体となりディレクションや撮影コンセプトにまでかかわっているということがいかに異例なことなのか、どういう経緯で写真展開催に至ったか。推しの口から語られるそれらにときめきを掻き立てられ、この人は本当に自分の好きを表現し常に自分がときめいていられる環境を作るのがお上手だなあと感心しました。作っている意識があるのかどうかすらわからないし、何が本当であるか、どこからがプロデュースなのか、どこまでが彼の手のひらの上なのかまるでわからない。そのすべてが宏太朗くんの魅力なのだと深く感じ入っておりますが。

 

戯言はこのくらいにして、写真展および作品が収められたZINEについて書き残しておこうと思います。

 

 

 


1.NOISE

光の使い方やぼかし方が印象的。ちょうど真ん中に当たるページの見開き5枚が写真展会場に入場して一番最初に好きだと思ったものでした。両手をふらりと漂わせてリラックスした表情でおどけているに見せかけてこちらを見つめる瞳は心を射抜くかのように鋭い。柄シャツにゆるいシルエットのパンツ、いつものマーチンのサンダルで着飾っている感は全くないのに様になってしまうのがこわい。この撮影のために染めたのだというグリーンがかった髪色、とってもお似合いです。個人的にこのヘアセット大好き。しゃがんで左右に視線を外している見開きのページも涼やかな目元が堪能出来てとてもよき。終始クールに見せているのに両手ピースでにっこにこな一枚が組み込まれているの、計算高くて好きですね。


ちなみにZINEコンプリートBOXについてくる音声コメンタリーにて極上の匂わせ発言が聞けるので、気になる方はぜひそちらをチェックしてみてください。わたしは心臓ぶち抜かれました。そういうところが好きなんよ!

 

 

 


2.near miss

表紙をめくると渋谷のスクランブル交差点を歩く姿が白黒で。モノクロの写真が多く、現実であり現実でないような感覚にさせられる。確かにそこにいるのもまるですべてがゆめみたい、そんなの、宏太朗くんそのままだなあと。ちょうど真ん中にあたる右手で顔を隠してるページ、わたしも好きです。贅沢に見開きで見せてくれるのありがたい。ざらついた質感と渋谷の街、相性がとても良いように感じます。お店の電飾だけがフィーチャーされた一枚もとてもいいですね。そこには風景しか写っていないのに彼の姿を探したくなる。顔周りに手を纏わせてこちらを見つめてくるの控えめに言ってしんどい。素爪、いいね。今となってはそこにも興奮不可避。夜の渋谷に繰り出したら彼に会えるのかな?なんてゆめを見せてくれてありがとう、一生出会えないことがむしろご褒美です。モノクロと淡いブルーの対比が好き。自前のシャツ、とてもよくお似合いです。

 

 

 


3.nowadays

金メッシュチャラセットは貴重。このチームならではの方法で撮影に繰り出したことがわかり、納得と興奮です。ハーフパンツから覗く筋肉の薄いふくらばぎと細くしっかりとした腱にうっとりとしてしまう傘をさした後ろ姿。こう見るとビニ傘もエモさ際立っていいなあ、普段はそんなこと思わないのにね。どうやらスタッフさんの中に手フェチがいるらしい、とZINE3冊目にして気が付きました。ありがとうございます。レンガ造りの壁をバックにピンクのお花で顔が隠されている見開きの写真好き。画になる人です、ほんと。雨が上がって木漏れ日さえ差し込む公園でアートな遊具にしがみついてアンニュイな表情を浮かべているのもいい。チャラさとアンニュイさとのコントラストが最高にエモいです、好き。からのディスコね?笑っちゃう、なんてお茶目なのでしょう。いろんな表情で魅了してくれて飽きない。ページを捲るたび新しい表情を見せてくれるの、被写体力が高すぎることありません?17時15分にしてこの明るさ、夏。湿度を感じない爽やかさ。清潔感を隠し切れないチャラさ。最高だ!

 

 

 


4.November Cherry

表紙・裏表紙で見開きみたいな形にして桜を見せる作り、大天才。表紙めくって一番最初の見開きの風の吹き方まで天才すぎませんか?森羅万象までもを司ってしまうのですか?わかる~!司ってしまうのだとしてもわかる~!!歩道橋っていいよね。なんかエモいよね。ポケットに両手突っ込んで歩いてさ、比較的ラフな格好してて、風上を見上げてて。その視線も髪の毛の舞い上がり具合さえも図ったかのような。宏太朗くんの姿だけじゃなく風景もしっかりZINEの中に取り込んでくれてるの、本当に好きなんだよね。ひとつの作品として成り立っているのを感じる。と思いながらの次のページ、レイアウトがいいんだよなあ。満開の桜、きっとその日にしか味わうことの出来ない桜の表情とまっすぐに静かにこちらを見つめる瞳、瞳以上になにかを物語る唇。口角がきゅいっと持ち上がっているのに微笑んでいるわけではなくて、どこかさみしさを感じさせる。でね、またページをめくると見開きで縦に2枚連なる写真。このたった2枚でいくらでもストーリーが思い浮かんでくるくらい想像を掻き立てられて胸が詰まる思い。表情のすべてが見えるわけではないのに、前髪と両手で顔は隠れているのに、どうしてこんなに切ない感情が伝わってくるのでしょう。

この日風が強かったと語っていたけれど、宏太朗くんのうしろで舞い散る桜吹雪を見るときっとそれも必然だね。と思ってしまいますね。なにを思っているのだろう……と思考を巡らせながらまたページをめくると今度は見開きを丸々使ってドアップでこちらを見透かす瞳を向けられていて思わず息を呑み、視線を逸らしてしまいます。なにを思っていると思う?って聞かれているみたい。答えはわからない、でしかないんだよね。……どうしようこのZINEには想像を掻き立てられて全ページにコメントしたくなってしまう。だってさだって、その次のページの笑顔見ました?上唇にくっついた桜の花びら、そのひとつの要素だけでこんなにもいろんな顔見せてくれるの?いいの?大丈夫なの?かわいい……あまりにもかわいい……さっきまでの何を思っているのかわからなくてやきもきしてしまう感情はその笑顔を見ただけでゼロになったまである……大天才です……好き……。なのに次のページではまた前髪で目元を隠して表情のすべてを見せてはくれないんだよ、ずるいよ。欄干に両腕を掛けて凭れ掛かって、だらりと腕を下ろして。桜のトンネルの中になにも考えてないみたいにぼーっと佇んで、その表情が見られないのがこわい。こわくて、きれい。黒い川の水面に無数の花びらが落ちて流れていく中でひとりだけ時間が止まっているみたい。どうして時間が止まっているみたいにそこにいるんだろう……ってまた想像を巡らせてしまうやつ。からの、Wピース、ハートマーク。なんなんだこの生き物は……。ぜんぜんわからない……。読めないのですまったく。そこも好きなのです。もう止まらないからだめだ。こんなの本当にすべての写真について語ってしまう。

桜の命って短くて儚くて、散りゆくからきれいだって誰かも歌っていたけれど本当にその通りで。一瞬で過ぎ去ってしまう見頃の季節を、こんなに妄想を巡らせてしまうほどの素晴らしい作品として残してもらえたことが嬉しい。朝早くから動いてくださったチームの皆さまにも感謝が止まらない。夢が叶ってよかったね。素敵でした。桜と推しとの親和性、ラブ。

 

 

 


5.夏の小袖と夕立

出ました。きました。宏太朗くん曰く「言ってしまったら梅ちゃんが言っていたVanityですね、完全に」です。この一言に尽きます。以上です、ありがとうございました。

 

 

 

……って終われるわけはないのですけれど。物議を醸しましたよね、知りませんが。わたしの中では物議を醸してました(?)湿度を感じさせるざらついた質感と匂い立つ色気、ただならぬヒモ感、秘められたテーマを聞いた時の納得してしまう仕上がり……。完全にオタクが好きなやつ。夏の小袖と夕立のポストカードが一番最初に品切れになったのも、アンケートでキャンバスアートの絵柄に選出されたのも、当たり前と言っても過言ではない。このコンセプトだと目に光は入れない方が自然なのかなと思うのに、このZINEにおける表情が見える写真の多くで目にちらりと光が入っていて、その歪さに感嘆の声が漏れた。前髪と影とで隠された左目、髪の束から覗くくっきりとした二重まぶた、小さな光が宿る右目。手の模型と交わすきっと叶うことのない指切り、その奥で静かな部屋でひとり取り残されている自分を嘲笑うように軽やかに踊る人型の模型。玄関には靴が一足揃っているだけだったり手の模型に縋りつくみたいに指を絡めたりして侘しさを漂わせているくせ、そんな自分を自嘲するみたいに笑っていたり。芸の細かい対比が散りばめられているのはおそらく音声コメンタリーで語られた裏設定が生きているんだろうな、と勝手ながら考察しております。流し台の前に呆然と座り込む写真な~~~!良!!!そして雨が上がり、彼はなにを思うのか。小さな光が灯るふたつの眼はなにを捕らえているのでしょうね。

表紙にタイトルと名前が直筆で添えられているの、とても好きです。

 

 

 

 

 

6.new born

これまでの作品とは大幅に趣向のちがう1冊。種田先生とのコラボならではの独特の世界観。とにかくポップでかわいい!いろんなお衣裳着せてもらったりいろんな職業を体験していたり、想像の範疇を超えたシチュエーションが次々と現れるのが楽しい。しかしこんなに色彩豊かでいろんな宏太朗くんを見れるZINEがその実白のエアリズムに黒の短パンを身に纏い白ホリで撮影されたものだと思うと味わい深いものがあるというか、撮られる側の宏太朗くんも撮影する側のカメラマンさんもメイクさんも、もちろん種田先生もすごいなあ、みんなプロだなあと尊敬を禁じ得ないです、すごい。

付き合いの長い種田先生だからこそ考えつくのだろう背景の装飾や散りばめられた小ネタが楽しい。突然リーゼント姿の写真がツイッターに載せられたの懐かしいなあ!まさか写真展の作品撮りでこんな撮影をしていたなんて誰も思わないわよね……。これに関してもご本人からの匂わせ確定発言が聞けますので、気になる方はぜひコンプリートBOXをお買い求めくださいませ。後悔はさせません。この1冊を通して伝えたかったというメッセージが個人的にぶっ刺さりまくるもので、そういうマインドを持っている方だからこそ好きになったんだよなって自分の好きの答え合わせを出来るようでした。幸せです。ちなみにわたしはコウ美推しです。しかしコウ子と西乃の頬のツヤに見惚れてしまう。これ天然モノでしょ?大好きなんだが???

 

 

 

 

7.Neo 12 Sign

もう。もう。なんていうか。わたしが思う「これぞ西山宏太朗のつくる世界」の具現化です。全然上手く言えないんだけど。わたしの好きな宏太朗くん全部盛りと言っても過言ではない世界観。N山展の存在が一番最初に世に放たれた時のときめきを今でも覚えてる。印象深いホワイトラインと唇のツヤ、ウェッティなヘアセットがツボすぎる上、見覚えのある衣装、見覚えのあるネイルですよ。なぜかって宏太朗くんがディスコで教えてチラ見せしてくれたから。黄色×青のお衣装のものとともにピンクのジャケットにカフスのデザインがかわいい、大ぶりの指輪が際立ってポイントとなっている手元も公開済みだったね。
表紙は例のピンクのお衣装のもの。濡れ感あるボリューミーなヘアセットがよくお似合い。鮮やかなピンクのセットアップに負けないくらいふんだんにフリルがあしらわれ存在感のあるシャツの相性が抜群。パールのネックレスも胸元のブローチも天才の采配。イラストレーターさんによる手描きロゴも最高にマッチしていて雰囲気が大好き。表紙をめくり。現れるは黄色のバラを持った両手。Tシャツデザインにも採用されているそれは色のコントラストが素敵です。大ぶりのビジューがあしらわれた指輪も、衣装に合わせたのだろうビビットなピンクのネイルもかわいい。とっても似合ってる。目元を手で隠すポージングのレパートリーそんなにある?!と感心してしまうよねえ。重ためにセットされた前髪が憎らしいほどお似合いで最高。タイ部分をストレートピンで留めるのいいよね、好き。
金貨と太陽とが天秤にかけられて、太陽の方に傾いてるのよきです。うさ耳を生やされバラの背景を背負った表情はなにか言いたげで、目は口ほどにものを言うを体現するかのような意味ありげな視線を向けられるのが気持ちいい。次のページは写真展でフォトスポットとして大きなパネルにされていた猫ちゃんたちとのお写真。しゃがみ方、100点。思わず手を伸ばしたくなるこのパネル、写真展に足を運んだらぜひ一緒に写真を撮りたいところ。

f:id:mrnita:20211201230915j:imageわたしは本当にこのお衣装を愛しているので、絶対気合い入れて写真撮る!と息巻いてカフスをおそろっぽくしてお写真パシャしてもらいました。ぼっちだったわたしの写真を撮ってくださったおふたりのお嬢さん、ありがとうございました……。お袖の感じかわいくない?どない???

次の小物のショットは写真展の公式SNSに載せられていたもの。こんな素敵な小物を用いてどんな素敵な世界を見せてもらえるんだろう。と抱いていた計り知れない期待を軽々と超えてくるお隣の写真。脱帽です本当に。まあ宏太朗くんはハットをかぶっているのですけど!(別に上手いこと言えてない)前髪で目元のすべてを隠しスカーフを身に纏った一枚、その次に見開きで壁に凭れる二枚が続いたところでガッツポーズキメるしかなかった。この2枚の連なりは会場でもお見掛けしたもの。脱力した様子なのにそれでいてこんなにキマってしまうのずるすぎる。しゃがんでいるショットでも思ったけど足元がベージュのスニーカーなのがすごいんよなあ。バランスが最高に素敵。その抜け感は反則。

そして次、目線外し、正面、閉眼。からの振り返っての全身ショット。どれもすべて大好きですごい。なんでなの、すごい。次のページドアップなんて聞いてない。左目だけ細められて頬杖ついてるの無理すぎる好きに決まってますなに?ほんと。おかしいよ。このお衣装が似合う宏太朗くんも似合うのをわかって用意しているスタイリストさんもこの瞬間を切り取ったカメラマンさんも天才!天才の共演!すごい!このZINEが1500円で買えるなんておかしい!タダすぎる!お金を払わせてください!!!(?)

からの神秘の光と淡いブルー……。雰囲気がガラリと変わるのを肌で感じる。このZINEのすごいところは温度感がより一層伝わってくるところ。意を決してページをめくるとピンクのお衣装のときとはちがうヘアメイクを施されたお顔のドアップ……美しさに圧倒されてしまいます。目元や唇に上品なラメとツヤを纏った推しのなんたるきれいなことか。普段の雑誌では修正されてしまう肌の質感がしっかり残されているの、たまらなく興奮してしまう。イラストと実写の融合、独特の色彩、宏太朗くんのチャームポイント(であるとわたしが勝手に位置付けている)目、唇にフォーカスをあてているの、大天才ですね。ウインクしてるショットで思わず胸をおさえた。しんどすぎません?美しすぎる!顔が好き!しかし宏太朗くんは本当にツヤが似合うよね。そもそも普段のさまざまな媒体での露出で常々感じる目の下、頬上のツヤ(勝手に三日月ハイライトと呼んでいる)は天然モノなのでしょうか?まあどちらでもいいのですが。加えてこんなにきれいなツヤを見せてもらえたら昇天するしかない。
小さいショットではあるけれど真っ赤でポップなネイルモチーフでカニさんのおててしてるやつ、写真展でも特に好きな一枚でした。なんか目がいってしまうやつね。そして最後のページ、からの裏表紙。大好きが止まらない。改めて表紙と見比べるとまったく異なるスタイリングと作風なのに統一感があるのがすごい。Neo 12 Sign、すごい作品です。西山宏太朗のポテンシャルをすべて発揮している上、真骨頂です。百聞は一見に如かず、ぜひこれを読んでくださっている方にも体験してほしい。個人的にはご本人がコメンタリーで仰っていたことと自分が感じたことが一致していたの、とっても嬉しかったです。

 

これだけ語ればわかるでしょう。全10冊のZINEの中でNeo 12 Signが一番好きです。

 

 

 

 

8.Newsletter

グッズのTシャツの着こなし方、コーディネート提案をしてくれる一冊。表紙見て~!かなりボリューミーなルーズソックスに厚底靴よ~!ギャルみ~~!!!Tシャツは黒の方はたろりにすとの配信の頃からお見掛けしていたものなので嬉しくて購入し、ピンクはNeo 12 Signの天才的なショットが使用されていたので脳死で購入しました。チョロ。

ルックブック的なこのZINEを出していただける以上、シミラールックみのあるリンクコーデを組みたいなと思ってしまうのはオタクの性であります。「夢を叶えてもらいましたぁ!」なんて聞いたら真似したくなるに決まってるじゃんね。写真展の撮影OKゾーンでルーズソックスを穿こうとしていたり伸ばしていたり足だけにフィーチャーした写真だったりを何枚も何枚もしつこいくらいに撮影してしまうくらいには性癖にダイレクトアタックでございました。ZINEにもいくつか収められていますので靴下フェチ、ルーズソックスフェチ、推しのギャルマインドフェチな方には自信を持っておすすめします(?)ルーズソックスを穿き終わり細い腰にブルーのシャツを巻き付けてこちらにドヤ顔かましてくるショットが好きすぎて苦しい。
オセロTシャツの方はがらりと雰囲気が変わってチルっぽくて好き。ストリートっぽい感じもキレイめお兄系もよくお似合いで。背景が暗くなるとお顔のツヤやお肌のきれいさが一層際立っていてなおよき。シルバーアクセじゃら付けのお兄たまらんのう。
本当に雑誌の1コーナーのように全身を見せてくれる上、細かなポイントまで記載されていてルックブックとしての役割をしっかり果たしていて普通に参考になる。この通りに着たくもあるし、少し崩してみたくもなるし。推しのグッズを用いてこんな風に楽しい気持ちになれること、ファッションを楽しめること、嬉しくてしかたない!

 

 

 

 

9.Necessary

写真展のキービジュアルにも使用されている真っ白で無垢な、穢れを知らないこどものようなイメージの1冊。長いまつげに乗せられたきらめきに見惚れてしまう。1ページ目、始まりであり終着地、しっかりと伝わってくるし、宏太朗くんもスタッフさんもひとつになって作品作りをしていることを実感して何度目かわからない感動をしてしまう。裸足で身体を丸めてねむる姿はさながら胎児のよう、と思っていたら真相をコメンタリーで述べてくださっており、納得。
何度も言うけれどお顔だけを写すのではなく手元だけ、足元だけ、衣装だけ、のような撮り方をいてくださり、それをZINEに収めてくださっているこというのが本当に本当に嬉しくて、宏太朗くんがしたオーダーに全力で応えてくれるスタッフさんがいること、描いた夢を実現出来る素敵な環境に身を置いているのだろうことがあんまりにも嬉しいです。

交差した脚、無防備な足の裏、繭を破りたいと訴えるかのように伸ばされる両手。この3枚が見開きで連なっているの、明確な物語性を感じて興奮します。自らを抱き締める姿にもシャツから覗くうなじにもすべすべした膝小僧にもフェティシズムを擽られまくるし、新たな扉開いちゃうまである。このページにいけない感情揺さぶられないひといる??!この感じが嫌いな人いるんですか?!?!ものすごい作品だと思う。作られていなそうなヘアセット、でも明確な物語性を醸すために絶対ミリの計算がされているの、それがすごいの。
シンプルな服装から翼を得て屋外を走り無垢な笑顔を見せてくれるのも、はりぼてみたいな椅子に腰掛けてさっきとは全然違う無の表情を見せてくれるのも、もっと重たく質量を増した布を纏って目線を落としているのも、全部ちゃんと生きているからで。ミルクシロップで作られた白い爪にちらちらうつるピンクのラメにすら生を感じてしまう。
白のきらめきの中、自分が身に纏う繭で出来た影が落ちた目元で小さなパールだけが光を集めているのが幻想的で見惚れてしまうよ。かと思えば瞳の中にも小さな光が宿り、ベールが小さく光を反射してきらめく、ピントの合わなさがいやにきれい。上下のまぶたに乗せられた白みピンクのシャドウ、その細かなラメを思わずなぞる。最後のページにはもう何も言えない。言葉が出ないです。どうしてそんなかおが出来るの?なにをおもっているの。始まりにも終わりにも見える表情で締めくくる構成が天才的でございました。

 

 

 

 

10.ナチュラ

表紙からして大天才やっちゃってますねえ。かわいいかよ。これさえ押さえればすべてのZINEの雰囲気はかじれるのでそういった意味でもおすすめです。雰囲気が同じものというかひとつのテーマにつき見開き1ページで未公開ショットがまとまられているので、もちろん全巻ゲットしたひとも楽しめるお得な1冊となっております。髪染めてるところをこんなに見せてくれるの嬉しィ~~!!!!!丁寧です。福利厚生がすごい。だって、カラー剤だけのショットとか流し台でシャンプー揉み込まれてるショットとかあるのよ?スタッフさんの中に特別な癖をお持ちの方がいらっしゃるの確定でしょうありがとうございます!!!
まあね~どれもについて語っていたら終わるわけがないので特に好きなものに少しだけ触れていくと、やっぱりNeo 12 Signはすごい。ピンクのセットアップの衣装でのジャケットを脱いでフリルブラウス一枚、ピンクバックに暗めの照明で紫っぽい色に仕上がっているこの写真のスタイリング超~~~好きだけどカットになっちゃってんだもんなあ!すごいよなあ!これだけがまとめられたZINEあったら買うのになあ!!三日月ハイライトの位置に大粒ラメが散らされてるの大好きだ。ここに収録してくれてありがたい……こんな素敵なショットが世に出ないなんてもったいないことこの上ないから……たすかりました……。
ピンクTシャツを着てこちらを足蹴にしてくれている西山宏太朗さん~~~!ありがとう~~~!!!これを収録しようと画策してくれた(?)スタッフさんありがとう~~~!!!!!


最後のページで「写真展の一色になれたことが~」なんて言ってくれていたけれど、宏太朗くんがいてこその写真展だし、宏太朗くんがいたから生まれた世界観だったし、おおもとを辿ればあなたがいてくれなければ出会うことも見ることも叶わなかった作品に、自分の感情に出会うことが出来たから、わたしはまず一番に宏太朗くんにありがとうを伝えたいよ。わたしに言わせればこの作品たちに出会えたことが、心から光栄です。本当に本当にありがとう。
ギャルみ溢れる裏ピースに流し目、最高だよ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

というわけで。全10冊のZINEについて思うさま言葉を並べてまいりました。
東京会場での展示はひと月前に終わってしまっているのだけど、12月4日(土)より札幌、仙台、心斎橋、博多にて約1か月間地方巡回展が開催されます。グッズもあるし、入場特典もあります。声優・西山宏太朗の表現力にどうぞ魅了されてくださいませ。

 

 

 

わたしは西山宏太朗さんのオタクで本当に幸せです。